臼杵市で30日、20周年記念「街のコンサート」 「幸せなメロディー奏でる」【大分県】

20周年記念コンサートを前に最終練習をする臼杵音楽交流協議会員=サーラ・デ・うすき

 【臼杵】臼杵音楽交流協議会(桑原英治代表)が、臼杵市臼杵のサーラ・デ・うすきで毎月1回開いてきた「街のコンサート」が6月で20周年を迎えた。30日午後1時半から記念コンサートを開く。より多くの人に楽しんでもらおうと市民会館に会場を移し、ゲストも呼んで節目を盛り上げる。入場無料。

 同協議会は2005年、▽市街地の活性化▽音楽を通じた市民の交流拡大▽音楽家の演奏技能向上―を目的に結成。現在11人の会員がいる。

 「街のコンサート」は同協議会発足と同時にスタート。現在は毎月第4日曜日に開催している。季節や流行に応じた楽曲を演奏し、毎回40~50人の入場者を集める。新型コロナウイルス禍で活動が制限される中でも、観客数の管理や感染対策を徹底しながら地道に活動を続けてきた。

 20周年記念コンサートは会員らでつくる5団体1個人がオカリナ、尺八、ギターなどでクラシックや歌謡曲を演奏する。ゲストに大分市などで活動するマンドリン奏者「ティータイム」を招く。

 22日、本番前の最終練習に集まった臼杵ハーモニカクラブの佐藤俊美さん(73)は「独奏、二重奏、合奏のそれぞれ異なる音色や美しさを楽しんでほしい。お客さんが幸せを感じるようなメロディーを奏でたい」と力を込める。

 同協議会によると、近年はコンサートの告知をせずとも「第4日曜は街のコンサート」と認識し、集まってくれるリピーターが増えたという。

 桑原代表(79)は「仲間や街の協力のおかげ。記念コンサートでは音楽が好きな気持ちや楽しさを少しでも多くの人に伝えられたら」と話した。

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