競争激化の中国自動車メーカー、幹部が続々「ライブ配信」に参入しPR―米メディア

26日、環球時報は、中国の自動車市場で競争が激しくなる中、中国自動車メーカーの幹部が続々とインターネットライブに出演してPRを行っているとする米メディアの報道を紹介する記事を掲載した。

2024年6月26日、環球時報は、中国の自動車市場で競争が激しくなる中、中国自動車メーカーの幹部が続々とインターネットライブに出演してPRを行っているとする米メディアの報道を紹介する記事を掲載した。

記事は、米ブルームバーグの24日付文章を引用。文章は、ここ数か月でますます多くの中国自動車メーカーのベテラン社員や幹部が「ワイシャツやネクタイを脱ぎジーンズとジャケットを着てインターネットライブに参加している」とし、ライブによって若い消費者の取り込みを目指しているほか、製品の技術や性能を紹介する新たな宣伝ツールとして利用し始めていると紹介した。

そして、ライブはメーカーの幹部が実際に長距離ドライブを行い、自社製品の性能や航続距離、運転補助など消費者が特に関心を持っている部分について紹介する内容が一般的であり、時間の経過とともに個性化も進んでいると説明。上海市のコンサル企業総経理が「今やネットライブをしなければ置いて行かれてしまう。スマートフォンからベテランや幹部が発信する新しい独自の情報というのはとても魅力があるだろう」と評したことを伝えている。

その上で、小米集団の創始者である雷軍(レイ・ジュン)氏が中国のSNS微博で2400万人のフォロワーを抱え、3月に実施した電気自動車SU7の発表会は数千万人がライブ視聴したほか、5月に上海−杭州間で雷氏自らがドライブテストを行った3時間半のライブでは3900万のストリームを獲得したと紹介。蔚来汽車の創始者、李斌(リー・ビン)氏も3月に初めてライブを行い、複数回の長距離ドライブテストによって多くのフォロワーを獲得したほか、吉利や長城、広州汽車などの董事長や総経理も続々とライブに参入しているとした。

文章は一方で「もちろん、一部の自動車メーカー幹部にとっては会議室からスタジオに移動して仕事をするのは決して簡単なことではない」とし、奇瑞集団の尹同躍(イン・トンユエ)董事長がライブの中で「60過ぎのおじいさんまで無理やり参加してます」と笑いながら語ったことを紹介した。(翻訳・編集/川尻)

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