梅雨の季節にひときわ目をひく色鮮やかなアジサイ。雨にしっとりと濡れながらたたずむ姿に心が癒やされます。
アジサイは手間をかけなくても旺盛に育つので、初心者にもオススメです。今回はアジサイを元気に育てて、毎年開花させるお手入れのコツを紹介します。
記事最後には代表的な定番アジサイも参考価格とともにお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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この記事で紹介する「アジサイ」にまつわるあれこれ
- アジサイとはどんな花?
- アジサイの基本的な育て方
- 定番アジサイ4選
「アジサイ」ってどんな花?
- 学名:Hydrangea
- 科名・属名:アジサイ科アジサイ属
- 形態:落葉低木
- 原産地:日本
- 樹高:50~200センチ
- 開花期:6~7月
- 花色:紫・青・ピンク・白・赤など
梅雨の風物詩として広く知られているアジサイ。もともと日本の森林に自生していたアジサイは、海外に渡って品種改良されたことで世界的にも有名になりました。
アジサイは湿り気が多い環境を好む植物で、雨に濡れるとさらに美しさを増し、鮮やかな色彩と多様な花姿で見る人を楽しませます。耐陰性が強いので日陰でも栽培可能です。
アジサイの花はカラフルでボリューミーなところが魅力ですが、実は中央の目立たない小さな部分が本来の花。花弁のように見えるのはガクが変化したもので、花期が終わってもそのまま散らずに残ります。
「七変化」という別名でも知られるように、花色がさまざまに変化することが特徴。これは土壌の酸度に影響されるためで、酸性土壌では青色に、アルカリ性土壌では赤色に染まります。
【紫陽花ガーデニング】アジサイの基本的な育て方
栽培環境
アジサイは直射日光を嫌い、明るい半日陰を好みます。日陰でも育ちますが、まったく光が当たらない場所では、花色がくすんで花数も減ります。
直射日光で葉焼けを起こすこともあるので、夏の強い光はできるだけ避けましょう。鉢植えは軒下などに置くのがオススメです。
水やり
アジサイは多湿を好むため、水切れには注意が必要です。地植えは基本的に水やりしなくても大丈夫ですが、晴天が続いたときは水を与えましょう。
鉢植えは乾燥しやすいため、開花時期や高温期は朝と夕方に、鉢底から水が流れ出るまで水やりします。花に水がかからないようにしながら、葉や茎も湿らせるとよいでしょう。
肥料
2~3月に油かすなどの有機肥料や緩効性化成肥料を与えます。花芽ができる5月には、10日に1回程度の液体肥料を施すと、花色が鮮やかになるでしょう。
また、青い花や赤い花専用の肥料も市販されているので、もとの花色を維持したいときに便利です。
剪定
アジサイは毎年どんどん枝が伸び大きくなり過ぎてしまうので、背丈の調節のために剪定が欠かせません。ただし翌年の花芽は開花後すぐにできるため、適切な時期に剪定することが大切。
花が咲き終わった後、7~9月にかけて花の下から2節目くらいでカットします。前年に剪定し忘れた場合、翌年の開花をあきらめて思い切って低く切り戻すのも効果的です。
【紫陽花ガーデニング】定番アジサイ4選
ホンアジサイ
日本で広く栽培されている品種で、ボリューミーな花房と色の変化が魅力的なホンアジサイ。梅雨時期にはホンアジサイが咲く寺院の庭や植物園が、多くの観光客でにぎわいます。
参考価格:1000~2000円前後(5号ポット苗)
ヤマアジサイ
ヤマアジサイは日本各地の山や森に自生する原種。小さく控えめな色合いで、野趣あふれる花姿です。和の風情があり、生け花にもよく使われています。
参考価格:1000~2000円前後(5号ポット苗)
ガクアジサイ
ヤマアジサイを品種改良して園芸用に栽培されているガクアジサイ。野性味はそのまま残し、色や姿がさらに華やかな品種がそろっています。
参考価格:1000~2000円前後(5号ポット苗)
西洋アジサイ
西洋アジサイは名前どおり海外で改良されて日本に逆輸入された品種。アナベルやカシワバアジサイなど、ゴージャスな花姿が人気です。
参考価格:1000~2000円前後(5号ポット苗)
梅雨時期の庭を華やかに彩るアジサイ
梅雨を待ち望んでいたかのように、雨に濡れながら咲く色とりどりのアジサイ。蒸し暑さを吹き飛ばしてくれるような、清涼感あふれる花に心が和みます。
艶やかに咲くアジサイの優雅な姿を楽しみながら、日本特有の風情をじっくりと味わいましょう。