車の乗り換えを検討中です。比較のために複数のディーラーを回りたくないのですが、実物を見ずに車を購入すると失敗しやすいでしょうか?

車を購入する際に実物を見ないと失敗しやすい?

結論、車を購入する際に実物を見ないと失敗する可能性が高くなるでしょう。もし実物を見ずに購入すると、想定よりも大きく運転しづらい・実は使い勝手が悪かったなどがあとから発覚するかもしれません。

ナイル株式会社の「車を選ぶときの情報収集手段について調査」によると、実物を見ないで車種を決めた人の割合は全体の24.5%と発表されていました。そのため、実物を見ずに購入する割合としてはまだまだ少ないといえます。

ただし、2016年の調査では「見た」と回答した割合が79.9%だったのに対し、2021年の割合は75.5%です。このことから、車を見ずに購入している層は年々増加しているとも考えられるでしょう。

ディーラーへ足を運ぶ際のメリット・デメリット

車を購入する際にディーラーの利用を検討しているなら、メリットとデメリットについて知っておきましょう。

それぞれの内容について、詳しく解説します。

メリット

車を購入する際にディーラーを利用するメリットとして、専門の知識を持ったスタッフから話を聞ける点があげられます。その場で疑問や不明点を解消できるため、さまざまな車種を比較するのにも役立つでしょう。

また、スタッフに希望を伝えれば、もともと検討していた車種よりも適した車を紹介してもらえるかもしれません。そのため、できるだけ詳細に求める条件を決めておくのも重要なポイントです。

そのほか、ディーラーで実施しているキャンペーンや割引が適用される場合もあります。お得に購入できるチャンスがあるのは、ディーラーを利用するからこそのメリットといえるでしょう。

デメリット

ディーラーを利用するデメリットとして、実際に足を運ばなければならない点があげられます。一部ではオンラインでの接客を実施していることもあるようですが、店舗で案内を受けるのが一般的です。

また、ディーラーには特定の車しか置いていないケースが多いようで、比較・検討するのにはあまり向きません。さらに、サービス費用やメンテナンス費用などが高くつきやすいのも、デメリットとしてあげられます。

ディーラー以外で車を購入する際の情報収集手段

ディーラー以外で車を購入する際の情報収集手段として、以下の二つを見ていきましょう。

__・Webサイトを活用する
・家族や友人に紹介してもらう__

それぞれの内容について、詳しく解説します。

Webサイトを活用する

車を選ぶ際、Webサイトを活用して探すのもひとつの選択肢です。スマホやパソコンを用いてすぐに比較できるため、手軽さを求める人におすすめの方法といえるでしょう。

また、近くの店舗だけでなく全国各地の販売店から探せるのもメリットです。販売店によっては、遠方への納車を実施してもらえる場合があります。

ただし、購入前に実物を見られない可能性がある点には注意しましょう。例えば東京に住んでいて、北海道の販売店から購入したいと考える場合は、写真で全て判断しなければなりません。車にあまり詳しくない人や、状態をしっかりと判断したい場合は、あまりおすすめできない方法といえます。

家族や友人に紹介してもらう

もし家族や友人がお世話になっているディーラーや車屋さんがあるなら、紹介してもらうのもよいでしょう。初めて行く店舗に比べて、雰囲気やスタッフの対応などを事前に把握できる点がメリットです。

ただし、その店舗が自分に合っているとは限りません。そのため、紹介してもらった店舗だけを見て決めるのはできるだけ控えましょう。自分で店舗を探すのも視野に入れながら、家族や友人からの紹介を受けるようにしてみてください。

車の購入を失敗したくないならできるだけ実物を見るのがおすすめ

車を購入する際は、できるだけ実物を見るのがおすすめです。実物を見ないで購入する方法もありますが、サイズや形がイメージと異なる・自分の求めている条件と差異があるなどのトラブルにつながる可能性があります。

さらにディーラーに足を運ばずに購入を検討する場合、交渉がうまくできない可能性もあるでしょう。そのため、結果として割引やキャンペーンの紹介を受けられず、費用面が高くついてしまうかもしれません。

特に車に詳しくない人は、Webだけで完結させる行為にリスクがともないます。複数のディーラーを回る必要はありませんが、自分が納得した車に乗り換えられるように2~3店舗訪問することを検討してみてください。

出典

ナイル株式会社 【車を選ぶときの情報収集手段について調査】(PR TIMES)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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