西郷隆盛ゆかり「えらぶゆり」が見頃 酒田・南洲神社で初の「まつり」、鉢植え並ぶ

白くかれんな花が来場者を楽しませている、えらぶゆりまつり=酒田市・南洲神社境内

 西郷隆盛(南洲)の遺徳を後世に伝える荘内南洲会(酒田市、小野寺良信理事長)による初の「えらぶゆりまつり」が26日、酒田市の南洲神社境内で始まった。交流の深い鹿児島・沖永良部島から譲り受けたえらぶゆりの球根を、会員が鉢に植え育て開花させた。白くかれんな花が見頃を迎え、来場者を楽しませている。

 戊辰(ぼしん)戦争で新政府軍に最後まで抵抗した庄内藩に対し、西郷隆盛が寛大な措置をしたことから、旧藩士らは西郷と交流を深めた。荘内南洲会は鹿児島で西郷の功績を伝える人々と親交を深め、十数年前からは西郷が流刑になった沖永良部島から球根を贈られている。球根は南洲神社周辺に地植えするなどしていたが、参拝者らに美しい花と共に西郷の教えに触れてもらおうと「まつり」を企画。境内に、1鉢に球根二つが植えられた計100鉢が並ぶ。

 隣接する荘内南洲会館では西郷の各種資料が展示されている。まつりは7月6日まで。

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