平塚リトルシニア 史上初の関東制覇へ 18年ぶり全国の切符も掴む 平塚市・大磯町・二宮町・中井町

平塚リトルシニアのメンバー(提供写真)

中学硬式野球チームの平塚リトルシニア(平川謙二監督)が、6月30日(日)にS&D昭島スタジアム(東京都)で行われる「リトルシニア関東連盟夏季大会」の決勝にチーム史上初めて挑む。迎え撃つは、今春の全国選抜大会覇者・中本牧リトルシニア(横浜市)。平川監督は「チャレンジャーの精神を忘れずに胸を借りるつもりで戦う」と意気込む。

昨年50周年を迎え、ユニフォームを新調しこれまで以上に練習に励んできた平塚リトルシニア。3年生11人、2年生13人、1年生10人の計34人と少数精鋭のチームだ。キャッチャーでチームの要・富田龍成主将(3年)を中心に、エースの井上優星選手(同)、4番の柳原悠選手(同)がチームを盛り上げる。7イニング制で90球までと投球制限が設けられているため、抑えの中島秀太選手(同)の存在も大きい。「1番から8番までホームランを打てる選手。ピッチャーも6人いて切磋琢磨してきた」と平川監督。

5月から始まった同大会は、神奈川、東京、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城、山梨、静岡の9都県から208チームが参加し、上位12チームが全国への切符を手にすることができる。同チームはこれまで6試合を戦い、接戦を勝ち抜いてきた。

オープン戦でコールド負けを喫した世田谷西TC戦(3回戦)は3対2で、関東3位の江戸川中央戦(4回戦)では4対3の逆転勝ちで、一戦一戦経験を積みながら、着実に成長してきた。

有言実行で全国へ

6月9日に行われた横浜泉戦を6対3で勝利すると、チームとしては18年ぶりとなる全国大会出場を決めた。富田主将は「昨年の50周年式典時に、絶対に全国大会に出場すると宣言し、こうして有言実行ができてうれしい」と話す。平川監督は「監督6年目で18年ぶりの全国大会出場が決まり、少し肩の荷が下りた気持ち」と安堵の表情を見せる。

決勝戦の相手となる中本牧は、昨秋と今春の南関東予選で2戦2敗している格上のチーム。富田主将は「打倒中本牧を目標に厳しい練習に耐えてきた。今の自分たちの野球をぶつけて勝ちたい」と3度目の正直を誓った。全国大会は8月1日(木)から東京都などで開催される。

© 株式会社タウンニュース社