水道から濁り水 住民困惑「風呂入れなかった」 復旧作業で順次解消 茂原市

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 茂原市中心部で25日夜、水道から濁った水が出る事態が起きた。供給する長生郡市広域市町村圏組合水道部によると、配水管内の漏水の影響で沈殿物が巻き上げられたのが原因とみられる。「風呂に入れなかった」と困惑する住民もいた。

 同部によると、25日午後5時50分ごろ、茂原市内の工場から水道配管で漏水が起きたと報告があった。この漏水の影響で流速が変化し、管にもともと沈殿していた鉄分などが巻き上げられ、濁ったとみられる。

 同市茂原、高師、町保、八千代付近の水道水が濁り、復旧作業で順次、解消されているが、住民の一人は「風呂のお湯をためたら茶色でびっくりした。水が飲めなくて店に買いに行ったら、同じように水を買っている人がいた」と振り返った。

 同部は今回の濁り水について「成人が飲んでも問題ないと考えているが、小さい子が鉄分の多い水を飲むと体調を崩す恐れがある。(濁っている場合は)使用は控えてほしい」とした。

 水道水の濁りは同様の理由でこれまでも起きているが、今回は市街地で広範囲に発生。25日夜を中心に同部には住民から多数の問い合わせがあったという。

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