「地獄絵図」戦略は米国の本心を露呈 中国国務院台湾事務弁公室

「地獄絵図」戦略は米国の本心を露呈 中国国務院台湾事務弁公室

中国国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京6月27日】中国国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮(しゅ・ほうれん)報道官は26日の記者会見で、米インド太平洋軍のパパロ司令官が米紙ワシントン・ポストとのインタビューで中国大陸が台湾を攻撃すれば「ヘルスケープ(地獄絵図)」戦略で台湾海峡を「無人地獄」にすると語ったとの質問に、非常に危険なシグナルであり、自国の利益を守るためなら台湾を破壊してもかまわないという米国の本心を露呈していると表明した。

 朱報道官は次のように述べた。台湾問題は中国の内政であり、いかなる外部からの干渉も許さない。米国の反中勢力はこれまで「台湾破壊計画」を吹聴していたが、今度は台湾海峡を「地獄」に変えようと騒いでいる。非常に危険なシグナルであり、自国の利益を守るためなら台湾を破壊してもかまわないという米国の本心を十分に露呈している。米国が騒ぎをたきつける場所では人々が災禍を被る。われわれは台湾問題へのいかなる外部勢力の介入にも断固反対する。米国に対し、実際の行動で「一つの中国」原則と中米間の三つの共同コミュニケの規定を厳守し、「台湾独立」分離勢力に誤ったシグナルを送るのをやめ、台湾問題に介入するのをやめ、台湾海峡で騒ぎをたきつけ、状況をかき乱すのをやめるよう促す。

 民進党当局は政治的私利のため、外部勢力の「台湾をもって中国を制する」たくらみの駒に甘んじ、台湾を危険の境地に導こうとしている。「米国を頼った独立」「武力による独立」に前途はなく、台湾を戦争に引きずり込み、台湾の民衆に深刻な災禍をもたらすだけである。

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