2025年3月にJR肥薩線の鉄道での復旧の最終合意目指す 熊本県とJR九州がスケジュールを確認【熊本発】

2020年7月豪雨で被災し、いまなお一部区間で運休が続くJR肥薩線について、国と熊本県、JR九州の3者による検討会議が開かれ、2024年度中を目指す最終合意に向けたスケジュールを確認した。

2025年3月の最終合意目指す案示す

6月18日に開かれたJR肥薩線の検討会議には、国、熊本県、JR九州のほか、オブザーバーとして鹿児島県と宮崎県も参加。今回、新たに参加する熊本県の亀崎副知事は「球磨川流域の復興には肥薩線の復旧が不可欠」と話し、最終合意に向け意欲を示した。

いまなお運休が続いている肥薩線の八代-人吉間は、鉄道での復旧について2024年度中の最終合意を目指している。

会は非公開で行われ、熊本県が最終合意に向けたスケジュールを提示し、会議後にJR九州の松下琢磨総合企画本部長は「実現可能性を高めていく、深度化をしていくことが大事。また、開業後の目標設定などをどうするかが、最終合意に重要」と話した。

スケジュールでは観光と日常利用の具体策や、復旧後の利用者数などの数値目標を2025年2月までにまとめ、2025年3月に検討会議を開き、最終合意を行いたいとしている。

(テレビ熊本)

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