【速報】「始末するのがブリーダーの責任。だから殺した」 ポメラニアンなど小型犬3匹を生きたまま袋に入れ窒息させ殺す 81歳元ブリーダーの男を逮捕 埼玉県警

ポメラニアンやトイプードルなど小型犬3匹を生きたまま、ビニール袋に入れて窒息させ、殺したとして、埼玉県の81歳の元ブリーダーの男が逮捕されたことが分かりました。男は、任意の調べに「繁殖犬はもらい手もいないし、エサ代もかかるので始末するのがブリーダーの責任。だから殺した」と話していたということです。

動物愛護法違反の疑いで逮捕されたのは、埼玉県毛呂山町の元ブリーダー、渡部幸雄容疑者(81)です。

捜査関係者によりますと、渡部容疑者は先月6日から12日の間に、自身が経営する毛呂山町の犬の飼育場で、ポメラニアンやトイプードルなど小型犬3匹を殺した疑いがもたれています。

渡部容疑者は、犬が入ったケージごとビニール袋に入れたうえで袋を密封し、長時間放置して、窒息させて殺したということです。

去年8月、この飼育場の事情を知る人物から「渡部容疑者が犬を殺している」「犬をケージに入れて、そのまま袋に入れ、密封している」と通報があり、事件が発覚しました。

その後捜査を続けた警察が、先月、家宅捜索を行い、犬の死骸を見つけていました。

殺された犬は、いずれも、ペットショップなどで販売される子犬を産むために飼育され、年齢や体力の低下などで繁殖ができなくなったいわゆる「繁殖引退犬」とみられています。

渡部容疑者は逮捕前の任意の調べで、「繁殖に使えなくなった犬はもらい手もいないし、エサ代もかかるので始末するのがブリーダーの責任。だから殺した」と話していたということです。

また動機については、「エサ代に困っていたため殺した」と話していたということで、警察は、「繁殖引退犬」の引取先が無く、エサ代など飼育にかかる費用に困って、殺したとみています。

警察は、渡部容疑者が数年前から同様の手口で、ほかにも犬を殺していたとみて、余罪を追及する方針です。

© TBS NEWS DIG Powered by JNN