中国広東省の経済運営、1~5月は回復基調を継続

中国広東省の経済運営、1~5月は回復基調を継続

 広州市黄埔区で世界初の商用有人実証飛行に成功した広州億航智能技術の自律型航空機「EH216-S」。(1月28日撮影、広州=新華社配信)

 【新華社広州6月27日】中国広東省統計局はこのほど、1~5月の経済統計データを発表し、同省経済が回復基調を継続し、総じて安定的に推移しているとした。

 1~5月の一定規模(主要事業の年間売上高2千万元、1元=約22円)以上工業企業の増加値(付加価値額)は前年同期比6.5%増の1兆5780億6100万元となり、うち採鉱業が3.8%、製造業が6.5%、電力・熱・ガス・水の生産・供給業が7.9%それぞれ増加した。重点業種のうち消費者向け電子機器市場は引き続き盛り上がり、コンピューター・通信・その他電子機器製造業の増加値が18.8%増、電気機械・器具製造業が3.2%増となった。石油・石炭・その他燃料加工業は15.6%増、化学原料・化学製品製造業は6.7%増、電力・熱の生産・供給業は7.6%増だった。ハイテク製品の生産量は急増し、うち新エネルギー車(NEV)が23.6%、スマートフォンが24.3%、集積回路(IC)が35.0%、産業用ロボットが38.8%の大幅増となった。

 貨物輸送量は0.7%増、貨物輸送トンキロは2.9%増となり、うち民間航空は輸送量が26.8%、輸送トンキロが24.2%それぞれ増加した。港湾の貨物取扱量は5.9%増えた。旅客輸送は急増し、旅客輸送量が15.9%増、旅客輸送人キロが27.1%増となり、うち高速鉄道は輸送量が16.7%、輸送人キロが12.0%、民間航空は輸送量が25.2%、輸送人キロが37.0%それぞれ増加した。

 固定資産投資は2.4%減となり、不動産開発投資を除くと5.2%増だった。大規模な設備更新を推進する政策などを受け、設備・工具・器具購入投資は27.5%増えた。実体経済向け投資は伸び続け、産業向け投資が16.6%増となり、うちコンピューター・通信・その他電子機器製造業が31.1%、電気機械・器具製造業が14.5%、自動車製造業が12.2%それぞれ増加した。新たな分野向け投資は急増し、先進製造業が21.0%、ハイテク製造業が30.2%の大幅増となった。インフラ投資のうち、電力・熱の生産・供給業は11.4%増、鉄道運輸業は11.3%増だった一方、不動産開発は16.7%減となった。

 社会消費財小売総額は2.1%増の1兆9720億6800万元。事業所の所在地別では、都市部が1.7%増、農村部が5.0%増だった。消費分野別では、商品小売りが1.9%増、飲食収入が3.3%増となった。

 

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