相次ぐ逮捕者、異例の特別監察…鹿児島県警、問われる自浄作用 県公安委「県民の代表として厳しい意見述べる」 再発防止へプロジェクトチーム発足

鹿児島県警本部庁舎=鹿児島市

 鹿児島県警は、2023年以降相次いで現職警察官らが逮捕された6件の不祥事を受け、再発防止を図る30人規模のプロジェクトチーム(西畑知明警務部長)を立ち上げた。チームは26日、県公安委員会と警察庁職員を交えた検討会を県警本部で開き、具体策について意見交換した。県警は7月をめどに策定する。

 これまで情報漏えい事件の捜査に当たった50人規模のチームを再編して発足させた。牛垣誠首席監察官のほか、県警本部の全部長、参事官らで構成する。

 検討会には約30人が出席。県公安委員の他、24日から特別監察に入っている警察庁職員も臨んだ。冒頭で増田吉彦県公安委員長は「県民の代表として厳しい意見を述べる。全ての県警職員が当事者意識を持つことが重要だ」と述べた。

 冒頭以外は非公開。県警監察課によると、再発防止策に盛り込むべき項目について議論した。県公安委員からの助言もあった。

 今後は週1回の頻度で開く。チームは、全県警職員に対し職場環境の改善点などをヒアリングする。外部の識者を入れるかどうかも検討する。森満雅哉・警務部管理官は「抜本的な改革へ取り組みを進める」と話した。

〈関連〉冒頭であいさつする増田吉彦・県公安委員長=26日、県警本部

© 株式会社南日本新聞社