暑がりの夫がまだ6月なのにエアコンのクーラーをつけます…1日6時間の使用で月いくらの電気代になりますか?

クーラーを1日6時間使用した場合、1ヶ月の電気代は?

ひと月の電気料金を求める場合には、まず1時間当たりの電気料金を計算する必要があります。計算式は以下の通りです。

・1時間当たりの消費電力(キロワット)×使用時間×料金単価(円/キロワットアワー)

ただしエアコンは運転中に消費電力が変化するため、あくまで目安として参考にしてください。

あるメーカーのエアコンでクーラーを使用した場合、消費電力は395ワットです。1000ワットは1キロワットであるため、この場合には0.395キロワットとなります。

また、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会ホームページによれば、全国の電気料金の目安単価は31円/キロワットアワーです。それぞれを計算式に当てはめると、以下のようになります。

・0.395(キロワット)×1(時間)×31(円)=約12円

以上を踏まえ、1日6時間クーラーを使った場合の1ヶ月の電気代を計算します。用いる計算式は以下の通りです。

・1時間当たりの電気代×1日の使用時間×1ヶ月の使用日数

1ヶ月の使用日数を仮に30日とした場合、式に沿って計算すると、1ヶ月の電気代は約2160円です。

より正確に電気代を求める場合には、製品の「期間消費電力量」から年間の電気代の目安を求める方法もあります。同製品の期間消費電力量は800キロワットアワーであるため、料金単価31円をかけた2万4800円が年間の電気代となります。

エアコンの電気代をおさえるための方法とは?

エアコンを頻繁に使う、また長い時間使う場合には電気代を心配される方も多いでしょう。しかし、エアコンを適切に使用することで熱中症のような健康被害を防ぐこともできます。

経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、エアコン使用時の電気代を節約する方法は以下の通りです。

__・室内温度を無理のない範囲で上げる
・冷房は必要なときだけつける
・1ヶ月に1~2回を目安にフィルターを掃除する__

さらに、同サイトでは上記について実行した場合、いくら節約になるか試算しています。例えば「冷房は必要なときだけつける」については、設定温度28度で、冷房の時間を1日1時間短縮した場合の節電効果は約580円です。ほかの項目についても実行することで、1000円ほどの節電効果が得られると記載されています。

事例の場合においても、エアコンの設定温度や使用時間に気を付けることで、電気代への不安が軽減するでしょう。上記の方法に加えて、以下のような工夫をすればさらに省エネになることも記載されているのです。

__・エアコンと併せて扇風機を使う
・レースカーテンやすだれで日差しを遮る__

また、そのほかに以下の方法でも節電効果が期待できます。

__・こまめな停止は避ける
・エアコンを最新のものに買い替える__

以上の節約方法に加え、近年ではネッククーラーや冷感スプレーなど暑さ対策のためのグッズがあります。

エアコンの電気料金が気になる場合には節約ポイントの意識や、暑さ対策グッズの利用を

今回の試算ではエアコンを1日6長時間使った場合にかかる電気代は、1ヶ月で約2160円、年間では約2万4000円でした。

人それぞれで暑さの感じ方は異なります。もしエアコンの電気代の負担が大きいと感じた場合には、設定温度や使用時間に気を付けて使用するよう家族内でルールを決めておくこともよいでしょう。小さなことの積み重ねでも、年間にすると大きな金額になることもあります。

お互いの許容できる範囲から実践していきましょう。

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 エアコン

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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