3年使ってみた! キャプテンスタッグ「スマートグリル」 傷み? これも味?「結果とは」

海辺でバーベキュー(撮影:佐々木有介)

コンパクトさがソロキャンプに最適だと思い、キャプテンスタッグのスマートグリルを購入した。愛用して、かれこれ3年になる。使用年数とともに、いい「味」が出てきた。

そこで今回は、スマートグリルを3年間使用した感想を、忖度なしにレポートする。

■キャプテンスタッグ カマド スマートグリル B5型(3段調節)

炭の使用はもちろん、焚火もできる。本体はステンレス製のため、錆びにくい。収納時にはB5サイズとなるので、ソロキャンプにちょうどよいサイズ感だ。ビスを使用していないため、ドライバーは不要。組み立て簡単、かつコンパクト(B5サイズ)に収納できる。

価格/9,900円(税込)
製品サイズ(約)/幅255×奥行180×高さ255mm、網サイズ:240×160mm
収納サイズ(約)/幅350×奥行230×厚さ45mm(バッグ収納時)
重量/1.4kg
材質/本体・炭受け:ステンレス鋼、五徳・網・目皿:鉄(クロムメッキ)、収納バッグ:ポリエステル
セット内容/本体・炭受け・五徳・網・目皿・収納バッグ

■使ってよかった点

まず、スマートグリルを3年間使用してよかった点をレポートする。

●高さを3段階に調節できる

スマートグリルは、使用する燃料や用途に合わせて、3段階に高さ調節ができる。炭受けを一番上に設置すれば、少し厚めのお肉でもストレスなく焼ける。反対に遠火で設置すれば、焼き鳥なども焦がさずじっくり焼ける。このように料理にあわせて火力を調整できるため、使い勝手がよい。料理好きの筆者にとっては、ありがたい機能である。

また、固形燃料の使用も可能だ。固形燃料の用途は多岐に渡るが、モーニングコーヒーのお湯を沸かす際に活躍してくれる。さらに、焚火台として利用できるのもうれしいポイント。コンパクトだが、「こんな機能があったらいいな」が詰まっているアイテムである。

●コンパクトで持ち運びが楽

スマートグリルは、コンパクトに折りたためるため、持ち運びが楽だ。組み立てが簡単で、初心者でも使用しやすく、安定感があり収納場所にも困らない。

できるだけ荷物をコンパクトにしたいソロキャンパーは少なくないだろう。重さは1.4kgのため、劇的に軽いわけではないが、B5サイズで持ち運べるのは大きなメリットだ。さらにコンパクトさを求めたいのであれば、B6サイズのスマートグリルも販売されている。

■いまひとつだった点

続いて、使用していまひとつだった点を紹介する。

●長年使用していると炭受けが歪む

長年使用していると、炭受けが熱で歪んでくる。使えないレベルではないが、一度歪んでしまった炭受けは元に戻らない。そのため、ちょっと強引に炭受けを本体にはめ込む必要がある。人によっては気になるかもしれないが、筆者はこれも「一つの味」と思い、愛着を感じている。

使用できないほど歪んでしまった場合は、炭受けのみの販売もしているため、パーツのみの買い替えが可能だ。

●ソロキャンプ以外には不向き

2人でのデュオキャンプでも使用したが、コンパクトすぎて少し物足りなさを感じた。グリルスペースが少ないため、テンポよく食べたい人はソロキャンプ以外での使用には向いていないだろう。お酒を飲みながら時間をかけて料理をゆっくり楽しみたい人は、デュオキャンプで使用しても問題ない。

人数が多いシーンではサブで使用するなど、スマートグリルの使い方を工夫すれば、さまざまなシーンで活用できるアイテムだ。

以上、キャプテンスタッグのスマートグリルを3年間使用した感想だ。ソロキャンプにちょうどよいサイズ感で、コンパクトに持ち運びができる。

利用シーンによって、メインとサブとで使い分けるのがおすすめだ。

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