『鈴木康広展 ただ今、発見しています。』7月20日から二子玉川で 観客とともに「発見」する参加型の展覧会

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身の周りで起きる小さな出来事を、アートと科学の間にあるような独自の視点で捉え直し、作品を制作するアーティスト、鈴木康広の個展『鈴木康広展 ただ今、発見しています。』が7月20日(土)〜9月1日(日)、二子玉川ライズ スタジオ & ホールでBunkamuraの主催により開催される。

この展覧会では、あるものを見て他の何かを連想し、新たな視点で捉え直す「見立て」から生まれた作品を約50点展示する。例えば、りんごの斑点が星のように見えたことから、中空のりんご模型に穴を開け、光を灯した《りんごの天体観測》は鈴木の代表作にひとつだ。ほかに、大きな足形の立体の上に登ると、子供は大人の視点に、大人は子供の視点に変わり、見慣れた景色が違って見える《足元の展望台》。見る人の呼吸する空気と、透明な大きな人型の作品とに循環やつながりを感じる《空気の人》。白い筒から閉じた目と開いた目がプリントされた白い紙が吹き出され、クルクル舞い降りる様子が瞬きをしているように見える《まばたきの葉》などなど。

鈴木康広《空気の人》2007年、2009年「空気の港−テクノロジー×空気で感じる新しい世界」羽田空港 第2ターミナルにて

同展では、鑑賞するだけでなくぜひ体験・参加してほしい。作品に触れることで、鑑賞者自身にも新たな発見が生まれるだろう。そうした発見が、見知らぬ観客同士の間にも連鎖して、展覧会自体の見え方も変わっていくような「現在進行形」の場を目指す。

鈴木康広《まばたきの葉》2003年 courtesy:ワコールアートセンター Photo:市川勝弘

子供にとっては夏休みの自由研究のヒントにもなりそう。もちろん子供だけでなく大人にとっても、地球や宇宙の力を感じると同時に発見に満ちあふれた経験になるだろう。

<開催概要>
『鈴木康広展 ただ今、発見しています。』

会期:2024年7月20日(土)~2024年9月1日(日) ※無休
会場:二子玉川ライズ スタジオ & ホール
時間:10:00~19:00、土曜は20:00まで、7月22日(月)~7月25日(木)は12:00~(入場は閉場30分前まで)
料金:一般1,000円、大高中700円、小学500円(日時指定予約制)

公式サイト:
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/24_suzuki/

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