八戸圏域8市町村のバス運賃、5年ぶり値上げへ 平均15.9%、10月実施見込み

 八戸圏域地域公共交通活性化協議会の八戸圏域運賃協議分科会(会長・谷神善洋八戸市総合政策部長)は26日、市公民館で会議を開き、圏域8市町村を運行する路線バスについて、南部バス(岩手県北自動車)、十和田観光電鉄の運賃値上げ案を承認した。19日に開かれた八戸市地域公共交通会議の八戸市運賃協議分科会(谷神会長)の会議では八戸市営バス、南部バスの市内ルート分の値上げが承認されている。8市町村のバス運賃の2019年10月以来5年ぶり値上げに向け、地元の協議が整った。

 沿線人口減少や運転手の賃金水準の適正化、燃料などコスト上昇が要因。事業者3社が今後、東北運輸局へ届け出を行い、10月から値上げされる見込み。平均運賃上げ幅は15.9%。共通の運賃体系は維持する。

 初乗りを20円アップの190円とし、60円刻みで加算。市内上限は370円、圏域上限は610円と引き上げる。定期券利用者が使える「休日100円サービス」は150円、ワンコイン(100円)で乗車できる種差海岸遊覧バス(うみねこ号)と日曜朝市循環バス(いさば号)は初乗り150円、上限200円とする。シルバーフェリーシャトルバスは300~500円だったが350~550円となる。

© 株式会社東奥日報社