マヌ・チャオ、不均衡が増す世界の現状に警鐘を鳴らす17年ぶりの新作『Viva Tu』を発表

マヌ・チャオ(Manu Chao)が2007年の『ラ・ラディオリーナ』以来、じつに17年ぶりとなるオリジナル・アルバム『Viva Tu』を9月20日(金)に発表します。不均衡が増す世界の現状に警鐘を鳴らすこの新作から、タイトル曲で、仲間たちへの愛を表現し、人生と連帯を祝福する「Viva Tu」と、ブラジル・サンパウロの配達業者へのトリビュート・ソング「Sao Paulo Motoboy」が公開されています。

「Sao Paulo Motoboy」でマヌ・チャオは「サンパウロは呼吸する獣だ。配達業者はその血管を流れる血液。彼らのおかげで都市は生きている」と歌い、不安定な労働の危険性と、日々の過酷なルートを生き抜く労働者たちの自己犠牲を露わにしています。トラックや渋滞の合間を縫いながら街中を駆けまわるストリートの騎士たちの笑いと夢、勇敢さを歌います。何も得られずとも全力をつくす男たち、女たち。彼らを待ち構える暑さ、寒さ、雨、緊急事態やアクシデント。それに立ち向かう奔放で勇敢な人々。彼らの自由な感覚にマヌ・チャオは思いを寄せています。また、サンパウロの「モトボーイ」の日常を描いたドキュメンタリーが7月1日(月)にオンラインで公開される予定です。

公開された2曲のほか、アルバムにはウィリー・ネルソンとのコラボレーション・ナンバー「Heaven's Bad Day」、フランスの新進シンガー / ラッパーのレティをフィーチャーした「Tu Te Vas」など、全13曲を収録。CD、通常版LPのほか、カラーヴァイナルの限定版LPも発売されます。

また、マヌ・チャオは9月まで続くヨーロッパ・ツアーを開催中です。

Photo by Sofia Dowbor / Radio Bemba

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