福祉施設のワゴン車と軽乗用車衝突、4人死傷 茨城・笠間【まとめ】

ワゴン車と軽乗用車が衝突した事故現場=笠間市泉、27日午前11時ごろ

27日午前8時25分ごろ、茨城県笠間市泉の県道で、同県桜川市、パート従業員、男性(57)の軽乗用車と、障害者福祉施設の送迎車が正面衝突し、軽乗用車の男性が全身を強く打ち死亡した。送迎車には施設利用者や職員ら計8人が乗っており、3人が重軽傷を負った。県警笠間署は軽乗用車が反対車線にはみ出したとみて詳しい事故原因を調べている。

同署によると、施設職員で同県水戸市、女性(39)が肋骨(ろっこつ)を折る重傷、いずれも同市の作業員で、男性(60)と別の男性(52)の2人が軽傷を負った。

送迎車には、運転手の女性(71)を含む職員2人と18~60歳の男女6人の利用者の計8人が乗車。事故当時は施設へ向かう途中だった。

現場はJR岩間駅から南に約1キロで、片側1車線で横断歩道や信号のない直線道路。現場にブレーキ痕はなかったという。

事故現場の近くに住む70代女性は「地響きがして、雷が落ちたような大きな音が聞こえた」と驚いた様子で話した。

県内では今年に入り、福祉施設や病院の利用者を乗せた送迎車の事故が6件発生。中でも、土浦市では3月、乗用車がデイサービスの送迎車と正面衝突し90代女性2人が死亡。八千代町では4月、デイサービス送迎車が住宅塀などに衝突し1人が死亡、7人が重軽傷を負う事故が起きた。

© 株式会社茨城新聞社