ホーキンソンが熱唱した! バスケ男子日本代表の北海道2連戦をリポート&パリ五輪応援BOOK発売決定!

パリオリンピックまでおよそ1カ月と迫った6月22日、23日にバスケットボール男子日本代表がオーストラリア代表と強化試合を行なった。結果は1分1敗。惜しくも勝利を挙げることはできなかったが、2試合ともに白熱の接戦を演じた。着実に前進し続ける“AKATSUKI JAPAN”日本代表の戦いをリポートする。

舞台は、北海道・北海きたえーる。いつもはレバンガグリーンのジャージで埋まるアリーナも今回は“AKATSUKI JAPAN”の赤一色に染まる。

第1戦、日本のスタメンは河村勇輝選手、比江島慎選手、馬場雄大選手、ジョシュ・ホーキンソン選手、吉井裕鷹選手の5人。昨年のW杯での活躍も記憶に新しい選手たちが、若手主体とはいえ強豪国であるオーストラリアを迎え撃つ。日本は、第1Qではリードしながらも、徐々に相手のペースとなり、後半に逆転を許し89―90で惜敗。

試合後、チームを指揮するトム・ホーバスヘッドコーチ(HC)は、「悔しい試合。言い訳はしたくない。いい勉強になりました」と悔しさをあらわにしながらも、「新しいプレーもトライして、いいプレーもあった。渡邉飛勇選手が出ている時間帯は悪くなかった。彼のエネルギーとかリバウンドは良かった」と評価した。

チームの司令塔として先発した河村選手は「僕が出ている時間帯で、ゲームマネジメントやゲームコントロールなどがうまくできず、チームメートを生かすところと自分が行くところとのバランスがよくなかった」と反省し、それでも今後に向けては、「ヘッドダウンすることなく(下を向かずに)、今日のこの試合から学び、またパリオリンピックに向けて、明日も試合があるので、いい準備をしたいと思います。トムさんに求められていることを、より高いレベルで遂行できるポイントガードになりたいと思っています」と前を向いた。

インサイドで体を張り続け、攻守で積極的なプレーを見せた吉井選手は、「今日は、基本的なところが足りなかったです。結果的にオフェンスリバウンドを14本とられて、セカンドチャンスポイントも、日本は3点で、オーストラリアは20点。その差が大きかったと思います。それと、ファウルが多くて、チームファウルが多い状態で、日本はアグレッシブに高い位置からプレッシャーをかけるバスケットをするので、そこで手を出すなと言われているんですが、手を出してしまって、ファウルで相手にボーナスを与えてしまうという状況が多かった」と、あらためて自身の課題を口にした。

迎えた第2戦。選手選考も兼ねている強化試合のため、日本はスタメンを変更。日本は河村選手、馬場選手、ホーキンソン選手、富永啓生選手、井上宗一郎選手がスタメンに名を連ねた。第1戦では9得点、2アシストで不調に終わった河村選手は、第2戦で見事に挽回。持ち前のスピードと得点力で自分らしさを取り戻す。ホーバスHCも「今日は河村っぽい」と語ったように、チーム最多の28得点を挙げる活躍を見せた。それでもオーストラリアも、アレックス・トゥーイー選手が4本の3ポイントを含む22得点で攻撃をけん引。一進一退の攻防が続いた第2戦は、特別ルールで延長がないため、95―95の引き分けに終わった。

接戦ながら勝ち切れなかった試合を、ホーバスHCは「悔しいけど、負けていない。良かった部分も足りなかった部分もあった」と振り返った。短い出場時間ながら、ポイントガードとして出場した佐々木隆成選手については「彼は面白いですよ。もうちょっと見たいね」と高評価。新しいオフェンスをいろいろトライできたことやオフェンスで95点を挙げたことなどをポジティブに捉えつつも、「細かいところでいろいろ足りない」と、課題の多さを指摘した。

第1戦、第2戦と得意の3ポイントで“らしさ”を見せた富永選手も、勝ち切れなかったことに悔しさを見せながら「この負けを次につなげていきたい」とし、「限られたシュートチャンスの中で、どれだけ決めていけるかというのを一番意識している。(シュートを決めた後に喜びを表す)セレブレーションは、アメリカの大学でもずっとやってきているので、盛り上げて、ムードを上げていくというのも僕の一つの仕事」と語った。

キャプテンを務める富樫勇樹選手は、「勝ち切れずに悔しい。やっぱり勝って反省して、次の試合に臨めるのが一番いいので。まだまだ細かいところを修正したり、コミュニケーション取ってやらないといけません。パリまであと1カ月。それまでにどれだけ成長できるか、いいチームを作っていきたいと思います」と、気持ちを切り替えていた。

さらに、かつて2017年に札幌で試合をした時からの日本代表の進化を問われると、「この数年間、Bリーグができてから8年ぐらいたつと思うんですけど、日本バスケの成長は本当にすごいです。オリンピックも自力で出場を決めましたし。今こうやって、オリンピックに向けてテストマッチをしているという、この状況は10年前には信じられなかったことです。今後、これが当たり前になって、メダルを取りたいとか、高い目標になっていくと思います。そこを目指していけるように、結果を残して、これからも(日本バスケの未来に)つなげていけるような大会にしていきたいと思います」と、日本バスケの歩みを振り返りながら、目前に迫るパリオリンピックへの思いを語った。

キャプテンのさすがのコメントに指揮官は「いい答えです」と一言。会場は笑いに包まれ、会見は終了。ホーバスHCが「絶対にレベルアップしたい。もっともっときれいなバスケットをやりたい」と意気込む7月5日、7日の韓国戦。パリに向けてさらなる進化を見せる日本の次の舞台は東京・有明アリーナだ。

ちなみに、この日、オフコートで主役を飾ったのは、ホーキンソン選手。試合後、松山千春の「大空と大地の中で」を歌い上げ、自らの誕生日を祝った。試合会場の北海道を意識した選曲と、日本語での見事な歌声に会場は大盛り上がり。会見で富樫選手は「数日前から『誕生日に勝って歌いたい』と言っていて、今日、引き分けだったから『どうしよう』と悩んでいた(笑)」と、明かした。

【発売情報】

「TVガイドWeb特別編集 バスケットボール男子日本代表 パリオリンピック全力応援BOOK」
7月24日発売決定!
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世界に挑む男たち~バスケットボール男子日本代表候補選手・決意の最新メッセージ
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・バスケットボール男子日本代表国際強化試合2024「東京大会」「北海道大会」
・FIBAアジアカップ2025予選 Window1
・バスケットボールワールドカップ2023「1次ラウンド&順位決定戦」
●佐々木クリスが語る「パリオリンピック・男子日本代表の対戦国と注目の強豪国」
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●日本男子バスケの熱狂は終わらない! Bリーグ2024-25シーズンガイド
B1全24クラブ、B2全14クラブ紹介
…and more!!!
(内容は変更になる場合があります)

【放送・配信予定】

SoftBank CUP 2024(東京大会)
バスケットボール男子日本代表国際強化試合
<GAME1>日本vs韓国
●地上波
日本テレビ系
7月5日 午後7:00~8:54(生中継)
●配信
バスケットLIVE https://basketball.mb.softbank.jp/

<GAME2>日本vs韓国
●地上波
テレビ朝日系
7月7日 午後7:00~(生中継)
●配信
バスケットLIVE https://basketball.mb.softbank.jp/

※オリンピック本番直前の7月19日に、「日本vsドイツ」の強化試合が開催予定
※上記は、6月26日時点での情報です

【パリオリンピック 男子バスケットボール放送予定】

ドイツvs日本
●地上波
NHK総合→Eテレ
7月27日 午後8:20~(生中継)

日本vsフランス
●地上波
NHK総合
7月30日 深夜0:05~(生中継)

日本vsOQT(ラトビア開催)勝者
●地上波
フジテレビ系列
8月2日 午後5:45~(生中継)

※準々決勝は8月6日、準決勝は8月8日、決勝戦および3位決定戦は8月10日に開催予定。
※上記は、6月26日時点での情報です。

【映画公開情報】

「BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち」
公開日:6月7日~4週間限定公開
公認・監修・制作協力:公益財団法人日本バスケットボール協会
企画・制作:電通 東映ビデオ
配給:東映 東映ビデオ
制作プロダクション:ネツゲン
監督:大西雄一
<公式サイト>https://believe-akatsukijapan.jp/
©2024「BELIEVE」製作委員会 ©FIBA ©日本バスケットボール協会

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