世界のトッププロのインパクトタイプは3つに分類 アマチュアが真似しやすいのは?

右ヒジを曲げたままインパクトするダスティン・ジョンソン、両腕を伸ばしてリリースする松山英樹、左ヒジを曲げて打つジョーダン・スピース(撮影:岩本芳弘)

27日(木)発売のゴルフ雑誌ALBA895号の特集では、スイング博士のプロコーチ・奥島誠昭と、感覚派のプロゴルファー・横田真一が世界のトッププロのスイング談義を展開。ワイドアークや捻転の深さなど共通点が多いが、インパクトは3つのタイプに分類されるという。

【奥嶋】PGAツアーやLIVゴルフで活躍している選手たちのスイングを見てみると、インパクトでは3タイプに分かれます。

【横田】その3つとは?

【奥嶋】松山英樹プロやローリー・マキロイ、タイガー・ウッズのように両腕を伸ばすタイプ、ジョーダン・スピースやブルックス・ケプカのように左ヒジを曲げてインパクトゾーンを長くするタイプ、そして、ダスティン・ジョンソンやスコッティ・シェフラーのように右ヒジを曲げたまま打つタイプの3つです。

【横田】3つ目のタイプはダウンスイングで右ヒジを体の正面に入れる動きが必要となるから、かなりの体幹の強さがないとできないですね。

【奥嶋】2つ目のスピースが見せる左ヒジが曲がる動きは、意図的にやろうとすると左ヒジが大きく引けてフェースが返せなくなる。彼の左ヒジが曲がる動きは意図的ではないので、オススメできません。

【横田】その点、1つ目の両腕を伸ばす動きは、コックをタテにリリースするだけなので体への負担もなく真似しやすい。左ヒザを伸ばして遠心力を働かせると自然に両腕が伸びてヘッドも走ります。ドライバーが飛んで曲がらなくなれば、100切りや90切りを目指す方のスコアは安定するでしょうね。

■横田真一
よこた・しんいち/1972年生まれ。東京都出身。レギュラーツアーでは1997年の「全日空オープン」、2010年の「キヤノンオープン」で2勝を挙げた。40代のときには順天堂大学医学研究科修士課程を修了。現在はシニアツアーを主戦場に戦いながら、YouTuberとしても活躍している

■奥嶋誠昭
おくしま・ともあき/1980年生まれ、神奈川県出身。これまでに稲見萌寧や木下稜介のコーチを務め、2021年の東京五輪では稲見のキャディとしてバッグを担ぎ、銀メダル獲得をサポートした。現在は横浜市にあるスタジオ、『THE REAL SWING GOLF STUDIO』でプロやアマチュアの指導を行っている。

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昨シーズンのドライビングディスタンスで米ツアートップの平均326.3ヤードを記録した世界屈指の飛ばし屋、ローリー・マキロイ(北アイルランド)。関連記事の【「ゴリゴリのドローヒッター」 ローリー・マキロイは“右肩”でつかまえてシャフトで逃がす】では、プロコーチの奥嶋誠昭氏がマキロイが効率的に飛ばせる理由を解説している。

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