自民・河野太郎氏総裁選出馬に意欲…でもネット世論の評判は《この人だけはダメ。まだ岸田さんの方がマシ》

断トツの不人気(C)日刊ゲンダイ

自民党の河野太郎デジタル相(61)が26日夜、所属する派閥(麻生派)の麻生太郎副総裁(83)と東京都内の日本料理店で会食。9月の自民党総裁選に出馬する意欲を示すとともに、派閥の支援が得られるよう麻生氏の意向を探ったと報じられた。

毎日新聞が22~23日に行った世論調査によると、自民党国会議員8人の中から「次の首相にふさわしい人」を選ぶ結果では、最も多かったのは石破茂元幹事長(67)で、高市早苗経済安全保障担当相(63)、上川陽子外相(71)と続き、河野氏は岸田文雄首相(66)と並ぶ6位だったから人気は今ひとつ。

それでも、河野氏は前回(2021年)の総裁選に出馬した際、1回目の投票では岸田首相と1票差の2位につけ、両氏による決選投票で敗れたことから「今度こそは」と自信があるのだろう。

同じ神奈川県に選挙地盤を持つ菅義偉前首相(75)がここにきて、公然と「岸田退陣論」をほのめかしており、さらに「ポスト岸田」として河野氏について「可能性はある」などと発言したことから、ますますソノ気になっているのかもしれないが、ネット上の評判は必ずしも良いとは言えない。

というより最悪に近いだろう。

《この人が総裁=首相?あり得ない。この人だけはダメ。まだ岸田さんの方がマシ》

《河野さんが総理総裁はない。間違いなく大暴走する。独裁国家まっしぐら》

……などとケチョンケチョン。最大の理由は河野氏が大臣会見やSNSなどで見せてきた不誠実な対応にあるようだ。

■記者を無視し、質問に答えないまま「次の質問どうぞ」を連発

河野氏と言えば、大臣に就く前からSNSを多用し、広く自身の意見を発信してきた。

当時は与野党の支持者問わず、好意的な国民が多かったのだが、大臣就任後から徐々に対応が変化。他のアカウントに対するブロック機能を多用し、批判や国民の声を無視する「ブロック太郎」などと呼ばれるように。さらに外相会見では「北方領土問題」をめぐるロシア側の見解について再三、尋ねる記者を無視し続け、質問に答えないまま「次の質問どうぞ」を連発するなど、幼稚な対応が問題となった。

極め付きはマイナンバーカードを巡る対応だろう。任意取得のマイナカードを事実上、義務化する動きに舵を切り、健康保険証を原則廃止して「マイナ保険証」への切り替えを表明。他人の情報が誤登録されたり、病院が保険資格を確認できなかったりするなどの問題が相次いだにもかかわらず、一切無視して強行する姿は世論の反発を買った。

総裁選は自民党組織内の話だが、その先に国民世論の目があることを忘れてはならない。

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