ISS「軌道離脱機」、SpaceXが開発–民間宇宙ステーションに引継後、大気圏に

米航空宇宙局(NASA)は米国時間6月26日、国際宇宙ステーション(ISS)を廃棄する「軌道離脱機」の開発に、Space Exploration Technologies(SpaceX)を選定したと発表した。

ISSは2030年までの運用が予定されており、その後は軌道から離脱し大気圏で燃え尽きることになる。ISSは、民間企業による宇宙ステーションによる引き継ぎが実現するまで、2030年をこえて運用される可能性がある

SpaceXはISSを軌道から離脱させるスペースタグ「US Deorbit Vehicle」の開発で、最大8億4300万ドル(約1400億円)の契約を結んだ。この総額には打ち上げ費用は含まれておらず、機体開発のみの費用となる。

現在は複数社が民間宇宙ステーションを開発しており、Axiom Spaceの「Axiom Station」、Blue OriginとSierra Space、Boeing、Amazonが共同で進める「Orbital Reef」がある。

関連情報
NASAプレスリリース

© 朝日インタラクティブ株式会社