また夜間に「線状降水帯」発生か 九州北部など大雨災害の危険度高まる 今夜は安全な所で過ごして

梅雨前線が九州をゆっくり北上しています。
前線があす28日(金)にかけて東日本にのび、
さらに前線上の低気圧が日本海側を東進する見込みです。

低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、
前線の活動が活発となるでしょう。
大気の状態が非常に不安定となり、九州北部では、

今夜からあすの午前中にかけて線状降水帯が発生する恐れがあります。

線状降水帯が発生すると、土砂災害など大雨災害の
発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫にも警戒してください。

■24時間雨量(多い所で)
きょう(木)正午~あす(金)正午まで
九州北部地方 250ミリ
九州南部、四国地方 200ミリ
中国地方 150ミリ
近畿地方 120ミリ

その後、あす(金)正午~あさって29日(土)正午まで
九州南部、東海地方 150ミリ
近畿地方 120ミリ
九州北部地方、北陸地方 100ミリ
四国地方、中国地方 80ミリ

なお、線状降水帯が発生した場合は、
局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

気象庁・気象研究所がまとめた2009年から2023年の間で発生した

線状降水帯の時間帯別発生回数を見てみると、

全体の496回のうち、夜間~明け方の時間帯が特に多く、半数を超えています。

また、今年初めて線状降水帯が発生したのは、先週21日で、

この時も明け方の暗い時間帯に発生しました。

今回も、今夜からあすの午前中ということで、夜間の暗い時間に発生する可能性があります。

深夜から明け方の時間帯は、周囲の異変に気付きにくく、
気象庁や自治体からの情報も伝わりづらいです。

暗くなってからの避難はかえって危険ですので、
明るい内に安全なところに避難をしておきましょう。

家の裏が崖や山の場合は土砂災害の危険性があるため、
今夜は、家の中でも2階以上の崖から離れた側の部屋で過ごすようにしてください。

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