ファームビレッジ湘南 国際コンテストで金賞 地場産オリーブオイルで 平塚市・大磯町・二宮町・中井町

オリーブ畑でほほ笑む市川さん

ファームビレッジ湘南(眞壁弘一代表取締役)が出品したオリーブオイルが6月10日、「OLIVEJAPAN2024国際オリーブオイルコンテスト」で金賞2つ、銀賞3つを受賞した。

2012年から始まった同コンテストには、本場スペインなど世界28カ国、766品が集結した。同社からは「湘南早摘みブレンド」「湘南ブレンド蒼」の2品が金賞、「湘南ミッション」「湘南ブレンド耀」「湘南ゴールドフレーバーオリーブオイル」の3品が銀賞を受賞した。受賞は県内で唯一、初出品で5品すべての受賞となった。

いずれも同社のオリーブオイルソムリエ・市川和代さんが手がけたもの。金賞を受賞した湘南早摘みブレンドは香りが強く、湘南ブレンド蒼は苦味や辛味、甘味などのバランスが取れているのが特長で、「日本の食材の繊細な旨みと合うよう、ブレンドには特に気を付けた」と話す。

約6年前、中井町の中井オリーブ園で始まったオリーブオイル事業。はじめは採取量が安定せず、右も左もわからない中でのスタートだったが、試行錯誤を重ねてきた。

今ではオリーブ園に3000本の木が並び、スタッフたちも頼もしく成長。近隣市の事業者とコラボレーションした「原木椎茸ペペロン」などは、各地のマルシェで出品した際はすぐに売り切れてしまう人気ぶりという。

市川さんは、「携わったスタッフみんなが報われたようでうれしい。人とオリーブ、両方を育てていきたい」と思いを語った。

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