地元有志 地域の花壇を守る 京浜電設㈱も支援 横浜市神奈川区

福島代表(前列左から2人目)と参加したメンバーたち

地域住民有志と京浜電設株式会社=松見町=の社員らが6月19日、神之木地区センター前の花壇整備を行った。これまでは近隣学校のPTAを中心に活動していたが、日程面などの課題で継続が困難に。そこで前役員ら有志に、新たに地元企業が参加し、地域の花と緑を守っている。

それまでほぼ手つかずだった花壇を整備しようと2018年、錦台中・西寺尾小・西寺尾第二小のPTA会長を中心に活動がスタート。施設利用者や通行人の目を楽しませるスポットとして、夏と冬の2回、コロナ禍も絶やさずに継続してきた。しかし、活動日が平日に限られることなどから次第に活動が困難になり、今年度は実施が見送られることになった。

発起人でもある元会長の細谷澄香さんや白石洋子さんが「地域の人や子どもも楽しみにしている花壇。何とか活動を継続したい」と協力を打診したのが、地元の京浜電設。同社は地域との美化活動や町内会と連携した防災活動など、地域貢献に積極的に取り組んでいる。今回は代表の福島佳孝さんが細谷さんと面識があった縁もあり話が浮上したが、「地域のために助けになれることがあれば、喜んで力を貸すのが会社の責任」と二つ返事で快諾。花苗代を同社が全額負担したほか、社員も活動に参加した。

当日は広報部の社員とともに福島さん自身も軍手を着けて参加。強い日差しの下、汗を流しながら土を掘って丁寧に苗を植えていった。「他の社員たちも快く送り出してくれて。こうした活動に協力できるのは非常に嬉しい」と笑顔を見せた。

細谷さんは、「サポートは本当にありがたい。花壇整備を継続できてよかった」と振り返った。水やりや草取りなどの手入れは、地元のボランティア団体も協力してくれているといい、「当たり前のようにある地域の花や緑も、多くの人たちの支え合いで成り立っている。綺麗な花壇をぜひ楽しんでもらいたい」と話した。

新しく花が植えられた花壇

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