湖南博物院が「生命の芸術-馬王堆漢代文化没入型デジタル展覧会」を開催

湖南博物院が「生命の芸術-馬王堆漢代文化没入型デジタル
展覧会」を開催

AsiaNet 0200236 (1116)

【長沙(中国)2024年6月26日新華社=共同通信JBN】今年は馬王堆漢墓の考古学的発掘から50周年を迎えます。湖南博物院(Hunan Museum)では、Digital Library of China(中国デジタル図書館)とハーバード大学CAMLab(中国芸術実験室)のWang Yuejin教授チームとの協力による「The Art of Life - Mawangdui Han Dynasty Culture Immersive Digital Exhibition(生命の芸術 - 馬王堆漢代文化没入型デジタル展覧会)」が2024年6月8日に開幕しました。

文化とテクノロジーの深い統合を進める方法の模索を目的としたこの展覧会は、世界中の学術的リソースを結集し、最先端のマルチメディア技術を活用して、劇場型マルチメディア体験を通じて馬王堆漢墓の文化遺産をデジタル形式で紹介し、初期の中国文明と芸術的成果の本質を垣間見せます。この展覧会は、馬王堆の漢墓文化に反映された芸術、想像力、世界観を総合的に展示し、世界的な影響力を持つ文化遺産をデジタルで紹介するための新たなパラダイムの創出を目指しています。

展覧会は「Time and Space(時空)」「Yin and Yang(陰陽)」「Life(生命)」の3つのモジュールを中心に構成されています。「cosmic operations - the sublimation of life(宇宙の動き-生命の昇華)」のダイナミックなプロセスを明らかにし、漢墓の墓室の構造、数々の遺物、文化的発想や人文思想を展示し、宇宙と生命に対する古代中国人の壮大な想像力と芸術的表現を展開することで、見て体験できる「時空の旅」へと観客を導きます。

この展覧会は、来場者に多感覚体験を提供します。「陰と陽」セクションでは、一号墓の四重棺に含まれた4つの生命空間を目にし、来場者は、古代中国人の生命の神秘への果てしない探求と精神的昇華に対する深い想像力に驚嘆させられます。「生命」セクションでは、T字型の帛画(絹布に描かれた絵画)が古代中国人の「輝かしい瞬間」をよみがえらせます。没入型LEDドーム型スクリーン、インタラクティブでダイナミックなグラフィックデザイン、文化遺物のデジタル修復などの技術によって、来場者は帛画の「地から天へ」の儀式に参加しているかのように感じます。このセクションでは、観客が生命の変容と昇天を体験できると同時に、2000年前の古代中国の思想と感情をのぞき見ることができます。

この展覧会は2025年2月16日まで一般公開され、世界巡回展も予定されています。

ソース:Hunan Museum