同じ食習慣でも遺伝的タイプでBMIに違い 「カロミル」食事データと遺伝子データで検証

食事管理アプリ「カロミル」を開発するライフログテクノロジーは6月26日、遺伝子解析サービスを提供するジーンクエストに「カロミルアドバイス」を提供し、ユーザーの遺伝子と食事データを連携して検証を実施したと発表した。

検証は、ジーンクエストが提供する「ジーンクエスト ALL」で遺伝子を解析し、食事指導支援ツールである「カロミルアドバイス」と連携できるユーザーを募集して実施。直近1年間でカロミルでの食事記録が7日以上あるユーザーを対象にデータを分析し、200名規模の対象群から、遺伝的タイプと食事の傾向が実際のBMIにどのように影響しているかを解析した。

検証の結果、同程度の摂取カロリー、運動習慣だとしても、遺伝的タイプによってBMIに違いが生じる可能性があることが判明したという。

ジーンクエストが提供する遺伝子解析サービスでは、遺伝的タイプごとに将来のBMI推移傾向を確認できる。一方で、実際のBMIは遺伝子で全て決まるものではなく、日々の生活習慣が影響し、食事や運動の影響を大きく受けるとされている。

ライフログテクノロジーはその中で、「遺伝的な傾向と現在のBMIが一致していないユーザー」に着目。疾患の予防や効率的な体重管理において有用な知見が得られるのではないかと考え、今回の検証を実施した。具体的には、遺伝的に高BMI傾向でも実際には高BMIではないユーザーの食事内容を調べることで、同じような遺伝的タイプのユーザーの参考となる食事内容を提供し、将来の健康リスクを低減できると考えているという。

ライフログテクノロジーは今回の結果から、食事データに遺伝子データを連携させることで、遺伝的タイプごとの最適な食事提案や、特定疾患のリスクが高まる食事状況の判定を食事管理アプリに実装することなどを検討する。また、解析結果がさまざまな商品や新薬開発に役立つと考え、企業向けにデータ提供を進めていくという。

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