新型フリード、笑顔をもたらす価格を発表!FF最廉価は250万円台から。注目の4WD×2モーターハイブリッドは308万円ちょっと、お買い得感あり

ホンダは2024年6月27日、3代目となる新型フリードを正式に発表した。そのグランドコンセプトは「“Smile” Just Right Mover(“スマイル” ジャスト ライト ムーバー)」。日々の暮らしに笑顔をもたらすクルマとして、250万円台からの展開となる。

使いやすさにこだわってサイズ感はキープ。燃費性能はさらに向上

「AIR(エアー)」と「CROSSTER(クロスター)」、2タイプのスタイリングが設定される新型フリードだが、取り回しの良いボディサイズは3代目でもキープされている。全長の拡大は従来比でわずか45mmにとどまるだけでなく、車幅がつかみやすいデザインを工夫するなど、生来の取り回し性の良さにさらに磨きをかけている。

サスペンションのフリクションを低減して荒れた路面の走行や段差を乗り越す際の振動を抑制、さらに快適な乗り心地を実現しているという。
ベルトラインを水平基調とするとともに、前方から側面に連続性のある視界を確保しているので、どの席に座っても十二分な開放感を味わうことができる。

快適な室内空間も、もちろん進化している。とくに新型は3列目シートのアレンジのしやすさや居心地の良さにこだわっているようで、シート構造部の軽量化と薄型化を実現。リアクォーターウインドウを四角基調に変更先することで代モデルよりも窓の面積を拡大するなど、全席の開放感が増している。

ハイブリッドモデルには、Honda独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」をフリードとしては初めて搭載。先代ハイブリッドモデルに対して熱効率を引き上げることで、走りの良さと低燃費性能を向上した。

最高出力はエンジン106ps/電気モーター123ps、最大トルクはそれぞれ127Nm/253Nmを発生、WLTCモード燃費は総合で最大25.6km/Lを実現している。

リアルタイムAWDを設定。e:HEVとの相性も抜群だ

新型フリードは、1.5L DOHC i-VTECエンジンを搭載したガソリンモデルもラインアップする。静粛性に優れたポート噴射エンジンを採用するとともに、CVTはフリクションの低減により伝達効率を向上。多人数乗車時にもスムーズな加速を実感できるという。

さまざまな路面環境でより安定感のある走りを提供する、4WD仕様を設定。モータードライブとのマッチングにもこだわっている。

またハイブリッド、ガソリンどちらにも、Honda独自の「リアルタイムAWD」を設定している。特にe:HEVとの組み合わせは、モータードライブの特長である大トルクを素早く最適に駆動配分、より安定感のある走りを提供してくれる。

グレード展開は、エアー/エアーEX/クロスターの3つで、すべてにハイブリッドとガソリン、FFと4WDが設定される。価格帯はエアー ガソリンFF 6名乗りがもっとも手ごろな250万8000円から。もっとも高いのはクロスターe:HEV 4WD 6名乗りの343万7500円となる。

エアーの専用ボディカラーはフィヨルドミストパールと、ルナシルバーメタリックが用意されている。
先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」は、全タイプに標準装備。フロントワイドビューカメラとともに前後8つのソナーセンサーを用いたシステムを新たに採用し、さらなる安心・安全を追求している。

7名仕様はエアーEXのFFモデルのみで、e:HEVは309万1000円。クロスターには5名乗りの仕様が設定されるが、ガソリンFFなら281万2700円から選択できる。

さらにクロスターには、スロープ車(297万7000円~)とリフトアップシート車(299万5000円)を設定。前者はリアヒーターダクトやリアクーラーをフリードとして初めて備えるとともに、型式指定自動車としてランナップされることから、納車までの手間がかからなくなったこともニュースと言えるだろう。

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