スピルバーグが『ツイスターズ』の監督に抜擢 リー・アイザック・チョン「大きな栄誉」

8月1日に公開される映画『ツイスターズ』の監督を務めたリー・アイザック・チョンからコメントが到着した。

本作は、第93回アカデミー賞で6部門にノミネートされた『ミナリ』を手がけたリー・アイザック・チョン監督の最新作。地球が生んだ最強モンスターの巨大竜巻<ツイスターズ>が群れをなして襲来する。トラウマを抱えた気象学の天才、命知らずの竜巻チェイサーら寄せ集め最強チームが、無謀ともいえる危険な“竜巻破壊計画”を企て立ち向かっていく。

本作を手掛けた製作スタジオは、映画界の巨匠スティーヴン・スピルバーグ設立のアンブリン・エンターテインメント。スピルバーグ自身が監督を務めた作品も多いが、製作総指揮として作品に携わり、監督業務は自身が信頼を置く映画監督に委ねている作品も多数あり、その体制で誕生したのが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ジュラシック・ワールド』シリーズ、『グーニーズ』といった作品たち。そんなアンブリン製作の最新作となる本作でも、製作総指揮を務めるスピルバーグがスタッフと共に監督を厳選。抜擢されたリー・アイザック・チョンは、スピルバーグとアンブリンと共に作品を創り上げることを“大きな栄誉”であると並々ならぬ想いを告白した。

全世界で興行収入4.9億ドルを超える大ヒットを記録した1996年公開の映画『ツイスター』のDNAを受け継いだ“完全オリジナルストーリー”となる本作。マイケル・クライトン&アン=マリー・マーティンが生み出したキャラクターを基に、アカデミー賞作品賞にノミネートされた『レヴェナント:蘇えりし者』などを手がけたマーク・L・スミスによって脚本が完成し、その脚本から本作の成功を確信したというスピルバーグは、多数の候補から監督を厳選に選定。その結果、『ミナリ』でアカデミー賞6部門のノミネートに輝いたリー・アイザック・チョンが選ばれた。

スピルバーグについて、リー・アイザック・チョン監督は「業界の巨匠であるスピルバーグと一緒に映画を創れたことは、私のキャリアの中で大きな栄誉のひとつです。私の映画に対するビジョンを彼らが信じてくれることは、とても心強いものでした」と映画監督としての喜びを告白。さらに、「再び『ミナリ』のような物語を作りたいのだろうと思われていたかもしれないですが、そうではありませんでした。本作のような、スケールの大きな仕事を夢見ていたんです」と自身の願望が実現したことを明かした。

(文=リアルサウンド編集部)

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