福岡県・北九州市の「旧門司駅」遺構を市が取り壊す方針 イコモス本部の会長が「重大な懸念」を表明

福岡県北九州市で見つかった「旧門司駅」の遺構について、市が取り壊す方針を示していることに対し、ユネスコの諮問機関であるイコモス本部の会長が、国際的に重要な遺構の取り壊しに「重大な懸念」を表明する緊急声明を出しました。

きょう午前、北九州市役所には日本イコモスの会員が訪れ、イコモス本部のテレサ・パトリシオ会長の声明文を手渡しました。

JR門司港駅近くで見つかった「旧門司駅」の遺構について、市は記録保存をしたうえで、今年度中に複合公共施設の建設工事に取りかかる予定です。

パトリシオ会長は、「重大な懸念を表明する」として、建設工事の凍結を求めていて、中止しない場合、国際的な緊急要請である「ヘリテージ・アラート」を発出する考えを示しています。

北九州市は、「内容を確認して情報収集を進めたい」と話しています。

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