「戦後79年。また悲しい事件が」米兵の少女誘拐・暴行事件に抗議 第4次嘉手納爆音差し止め訴訟の原告団 第5回口頭弁論前に集会

 在沖米兵が少女を誘拐し性的暴行をしたとして起訴された事件について「第4次嘉手納爆音差し止め訴訟」の新川秀清原告団長は27日、「米軍による被害が繰り返されている。基地の被害を無くすためずっと裁判を戦ってきたが、まだ改善されない。これからも頑張らないといけない」と述べた。同訴訟の第5回口頭弁論を前に、那覇地裁沖縄支部前で開かれた集会で訴えた。

 池宮城紀夫弁護団長は「また悲しい事件が起こった。戦後79年だが、形を変えた戦争が続いている。沖縄の現実を変えるには、この爆音訴訟原告団が先頭に立って戦う以外ない」と語った。

 集会には原告団のメンバー約40人が参加。「静かな夜を返せ」などと書かれた横断幕を掲げ、新川団長や池宮城弁護団長のあいさつに拍手を送った。

米兵が少女への不同意性交等罪などで起訴された事件に抗議した新川秀清原告団長=27日、沖縄市・那覇地裁沖縄支部

© 株式会社沖縄タイムス社