高所作業も人型ロボットで安全に JR西日本グループが7月「多機能鉄道重機」を導入 鉄道設備のメンテナンスに使用

多機能鉄道重機イメージ。軌陸車で移動し、操縦室から人型ロボットを操ることで安全に高所作業を行えるようにします(画像:JR西日本)

JR西日本グループが営業線の鉄道設備メンテナンスに「多機能鉄道重機」を投入します。

人型ロボットと工事用車両を組み合わせた「多機能鉄道重機」は、JR西日本が人機一体(社名)、日本信号と共同開発を進めてきたものです。

作業者は道路・線路の両方を走行できる軌陸車の操縦室に乗り込み、操縦室から人型ロボットを遠隔操作します。VRゴーグルを使用することでロボット目線での操作も行えるほか、多様なツールを装備することができるといいます。

「多機能鉄道重機」を導入することで、作業に要する人手は約3割減少するほか、性別や年齢によらず高所での重作業に従事できるようになります。また、危険な高所作業の機械化により、墜落・感電などの労働災害を減らすことができるのも大きなメリットです。

使用開始時期は2024年7月。当面は架線支持物の塗装や支障樹木の伐採に使用する予定で、今後もツールの開発を継続し、対象作業を拡充していくということです。

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