中国広西チワン族自治区初の洋上風力発電所、発電量1億キロワット時超す

中国広西チワン族自治区初の洋上風力発電所、発電量1億キロワット時超す

防城港市沖の洋上風力発電ユニットの建設現場。(5月21日、ドローンから、防城港=新華社記者/周華)

 【新華社南寧6月27日】中国の国有投資企業、広西投資集団はこのほど、広西チワン族自治区で初となる防城港市沖の洋上風力発電プロジェクトについて、発電量が累計1億キロワット時を超え、夏の電力需要ピーク時供給力にグリーンなエネルギーが付け足されたと明らかにした。 

 同プロジェクトの設備容量は計画ベースで180万キロワット。2023年6月に全面的に着工し、今年1月28日に最初の発電ユニットが系統連系し、送電を開始した。全ての工事完了後の送電電力量は年間50億キロワット時を超える見通しで、一般家庭の約500万世帯の電力を賄い、石炭消費(標準炭換算)を150万トン節約することができる。

中国広西チワン族自治区初の洋上風力発電所、発電量1億キロワット時超す

防城港市沖の洋上風力発電ユニットの建設現場。(5月21日、ドローンから、防城港=新華社記者/周華)

 風力発電出力予測の正確性を高め、合理的で効率的な発電計画に信頼できる根拠を提供するため、同プロジェクトには風況観測用レーザーレーダー、風力発電出力予測などのスマートシステムが備わっている。さらに、モノのインターネット(IoT)やビッグデータなどの先進技術によって洋上設備のリアルタイムモニタリングも実現し、過去のデータとリアルタイムデータの解析・比較を通じて運転・保守に関する意思決定をサポートし、生産性と発電効率を高めている。

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