郷土の秀作139点堪能 サイエンスヒルズこまつ、現美小松展が開幕

地元作家の秀作を鑑賞する関係者=27日午前9時20分、小松市のサイエンスヒルズこまつ

 第80回現代美術展小松展(一般財団法人石川県美術文化協会、北國新聞社、小松市など主催)は27日、同市のサイエンスヒルズこまつで開幕した。地元作家が出展した6部門の秀作139点が飾られ、来場者は県内最高水準の美をじっくりと堪能した。

 日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真の各部門で、美術文化委嘱賞に選ばれた松永敏さん(小松市)の日本画「秋を解く」をはじめ、人間国宝ら重鎮から若手までの意欲作が並んだ。昨年亡くなった文化勲章受章者大樋陶冶斎(とうやさい)さんの遺作も展示された。

 開場式では宮橋勝栄小松市長があいさつし、県美術文化協会の飛田秀一会長(北國新聞社名誉会長)のメッセージを西本東介北國新聞社事業局長が代読した。大場吉美県美文協理事長もあいさつした。新田寛之市議会議長、小松美術作家協会の中田一於会長が祝辞を贈り、テープカットした。

 小松展は金沢市で開かれた現代美術展の巡回展で、加賀、白山の両市に続く開催となる。

 会期は7月7日までで、会期中は無休。時間は午前9時半~午後6時で、入場は午後5時半まで。6月29、30日にギャラリートークが行われる。入場料は一般500円、高校生以下無料。

 同時開催の作品展「未来へ羽ばたく」では市内中高生の作品32点が並び、市観光交流センター「Komatsu九(コマツナイン)」では、「エール(応援)」と題して小松美術作家協会員の16作品が展示された。

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