韓国代表ソン・フンミンの実父と実兄、児童虐待疑惑で訴えられる=韓国ネットには擁護の声多数

27日、韓国・YTNによると、韓国代表の主将ソン・フンミンの実父が運営するアカデミーで起きた児童虐待事件に関わったコーチ2人のうち1人は、ソンの実兄であることが分かった。写真はソン・フンミン。

2024年6月27日、韓国・YTNによると、英国サッカーリーグのトッテナムに所属する韓国代表の主将ソン・フンミンの実父、ソン・ウンジョン監督が運営する「SONサッカーアカデミー」で起きた児童虐待事件に関わったコーチ2人のうち1人は、ソン・フンミンの実兄、ソン・フンユン氏であることが分かった。

記事によると、同事件は、アカデミーに所属していたA君側が3月19日、「沖縄で合宿中だった3月9日にコーチからコーナーキックのポールで太ももなどを殴られ、全治2週間のけがを負った」として告訴したことにより発覚した。このコーチが、ソン・フンミンの実兄、ソン・フンユン氏だという。

A君によると、ソンコーチはトレーニング中に「基準に満たなかったら殴る」と子どもたちに告げた。A君は「冗談かと思ったが、4人が尻や太ももをコーナーキックのポールで殴られた」「殴られたことにより太ももにあざができ、しばらく歩けなくなった子もいた」と説明した。さらに「3月7日には、パスゲーム中にミスした際にソン監督から暴言を吐かれ、首元をつかんで強く押された」とも主張したという。

また、ソン監督に数億ウォン(数千万年)の示談金を要求した疑惑について、A君側は「ソン監督側の弁護士が、数千万ウォン相当の示談金と、記事化禁止、処罰不願書の作成、サッカー協会への懲戒要求禁止などの条件を提示してきた」「示談を拒否したところ、示談金の額を引き上げて何度も示談を促されたため、腹が立って『示談したければ5億ウォンを持って来い』と言った」と説明したという。

ソン監督ら3人は児童虐待の容疑で送検され、取り調べを受けているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「A君の両親は子どもにサッカーを習わせない方がいい。タックルされただけで相手チームの選手を訴えそうだから」「あざができただけでも全治2週間の診断が出る。示談金数千万ウォンの提案に対し5億ウォンを要求したということは、子どもを使って金を巻き取ろうという魂胆では?」「児童虐待を擁護するつもりはないが、サッカー選手に育て上げるにはある程度厳しいトレーニングや指導が必要だ。ソン・フンミンもそうやって育ったはず」「あざができたことに対して5億ウォンを要求するのなら、サッカーは諦めて勉強をさせた方がいい」「謝罪を受けて終わらせるべき。お金を要求するから醜くなる」など、ソン監督らを擁護する声が数多く上がっている。

一方で「どんな状況であれ、殴って暴言を吐くのは悪い」「時代の流れに合わせて指導するべき」との声も見られた。(翻訳・編集/堂本)

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