交通事故で家族の命奪われた遺族 “命の大切さ”訴える 千葉市 

交通事故で家族の命奪われた遺族 “命の大切さ”訴える 千葉市 

 千葉県八街市で児童5人が飲酒運転のトラックにはねられ死傷した事故から、あす6月28日で3年です。
 千葉市内では27日、交通事故で家族の命を奪われた遺族が講演し、“命の大切さ”を訴えました。

 千葉市美浜区にある自動車事故対策機構千葉支所で行われた講演は、企画展「生命のメッセージ展」のオープニングセレモニーとして行われ、協力団体の代表理事 鈴木共子さんが登壇しました。

 鈴木さんの息子は、大学に入学した直後の2000年4月に、飲酒、無免許運転の車に時速100キロを超えるスピードではねられ、命を落としました。

 鈴木さんは、変わり果てた我が子を抱くことが出来なかった後悔や、当時の法律上、加害者が最高でも懲役5年になることに感じた怒りなどの心境を語ったうえで、「車は使い方次第で凶器にもなる。他人事ではなく自分事として捉えてほしい」と訴えていました。

 企画展の会場には命の大切さを伝える「メッセンジャー」として、交通事故で亡くなった人たちの等身大のパネルとともに、「生きた証」として、足元には生前、履いていた靴も展示されています。

 生命のメッセージ展は、6月28日から7月20日まで開催されます。

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