【速報】大阪・関西万博 「紙」の入場券を10月から販売開始 電子チケット「手続きが複雑」との指摘

2025年の大阪・関西万博について、万博協会は27日、10月から紙ベースの入場券の販売を始めると発表しました。

万博の前売り入場券は、2023年11月から販売が始まっていますが、二次元バーコードを活用した電子チケットのみで、事前に専用サイトなどで名前や連絡先などを登録して個人のIDを作成する必要があるほか、1日あたりの入場者数を制限するため、チケットの購入後に来場する日時を予約する仕組みになっています。こうしたことから、「手続きが複雑すぎる」などといった指摘がされていました。

紙ベースの入場券は2024年10月から 全国のコンビニエンスストアなどで販売し、混雑が見込まれる時間や期間を除いて、予約なしで入場できるものもあるということです。

また、27日の万博協会の理事会では、ペットと同伴した入場についても議案が出されました。示された案では、期間中の5月12~16日と5月26~30日の10日間限定で、同伴可能なのは、3辺の合計が120センチメートル以内のケージに入ることができる小型の犬が対象となり、1日100匹限定で、事前予約が必要となります。理事会ではペットの同伴に否定的な意見も出たことから、決議は持ち越しとなりました。

■建設を代行「タイプX」余った場合は校外学習の休憩所に 最大76億円の追加予算

また、各国が自前で建設する「タイプA」と呼ばれる海外パビリオンの建設が遅れていることを受け、万博協会が建設を代行し希望する国に引き渡す「タイプX」と呼ばれるパビリオンを9棟建設しています。

ただ、「タイプX」への移行を決めた国はこれまでに3か国にとどまっていて、余った場合は校外学習で訪れた児童・生徒のための休憩所やイベント施設などとして活用することが承認されました。

これにより、最大で約76億円を追加負担が発生する可能性がありますが、万博協会は会場建設費2350億円の範囲内で納めると説明しています。

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