避難所生活でなくて困ったのは「スマホ充電の電源」 経験者が「持っていけば良かった」ものとは

いざというときのために非常用持ち出し袋の備えは大切(写真はイメージ)【写真:写真AC】

大雨や台風などによる、自然災害が増加する季節です。気象庁によると、27日夜から28日の午前中にかけて九州北部で線状降水帯が発生し、大雨災害になるおそれがあります。突然の自然災害は誰にでも起こり得ることで、普段からの備えが大切です。では、避難の際にはどんなものを持っていけばいいのでしょうか。株式会社NEXERとテレネット株式会社が共同で行った「災害時の避難所」に関するアンケートを基に見てみましょう。

◇ ◇ ◇

避難所になくて困ったものは「スマホ充電用の電源」

普段から災害に備えてはいても、いざ避難所へ行くときにはどんなことに注意すればいいのかわからないこともあります。できるだけ無駄な荷物は持たず、身軽に避難するためにも、本当に必要なものは把握しておきたいところです。

同アンケートでは、全国の男女1000人を対象に「あなたは避難所に避難した経験がありますか?」と質問。「ない」が89.9%、「ある」が10.1%という結果になりました。

「ある」と回答した人を対象に、「避難所になくて困ったもの」について質問すると、さまざまな声が。なかでも一番多かったのが、「スマートフォン充電のための電源」で40.6%でした。避難所では電源に限りがあるため、非常時用に、ワイヤレス充電器など電源を必要としない充電器を備えたほうがいいでしょう。

さらに、「避難所へ持っていって良かったもの・あるいはもっていけば良かったもの」についても質問。いくつかの項目から、最も当てはまるものを1つだけだけ選んでもらったところ、「上着・毛布など温度調整ができるもの」が最多で25.7%。避難所生活を経験した人の約4人に1人が、防寒具の必要性を訴えました。

理由としては、「寒さに耐えられないや「枕代わりや、布団代わりに使えたこと」(40代・女性)などの声が上がっています。コンパクトになる上着や毛布もあるので、活用するといいでしょう。季節にかかわらず、すぐに羽織れるようなものを1つ非常用持ち出し袋に入れておくと、安心できそうですね。

次いで多くの回答が集まったのが、「食料・飲料」で19.8%。避難所では配られる飲食物が限られています。また、すぐに配布されないこともあり、必要なときに補給できるよう自分で備えておくことが大切です。

ほかにも、夏場に避難所を利用した人からは「着替え」の必要性も。衣類はかさばりがちですが、濡れたものを着たままで体を冷やさないようにするためにも、すぐに着替えられるものがあるといいでしょう。

季節に合わせ、非常用持ち出し袋の中身を定期的に入れ替えするのも大切です。必要なものを見直し、いざというときのためにしっかり備えましょう。

© 株式会社Creative2