浦和MF岩尾憲、徳島への完全移籍が発表 21年以来の古巣復帰「一緒に前に進みましょう」

岩尾憲が徳島に復帰【写真:徳原隆元】

クラブが公式発表

J1浦和レッズが6月27日、MF岩尾憲が徳島ヴォルティスへ完全移籍することを発表。2021年以来の古巣復帰が決定した。公式戦メンバー登録は登録期間の関係で7月14日のJ2リーグ第24節のベガルタ仙台戦以降可能となる。

現在36歳の岩尾は2011年に湘南ベルマーレでプロデビュー。水戸ホーリーホックでのプレーを経て16年から徳島で主力として活躍。22年に浦和へ期限付き移籍をすると、23年からは完全移籍に切り替わる。ボランチとして的確なパスで試合を組み立てる役割を担った。

岩尾はシーズン途中での移籍について「僕の意思を尊重し、温かく送り出してくださったクラブには、心から感謝申し上げます」と伝え、「ここが僕の浦和レッズでの最大であり最終着地点だと思います」と、自身の浦和での立ち位置についてコメントした。

そのなかで、古巣である徳島への復帰が決定。かつて徳島でキャプテンを務めた経験もある岩尾は「全力で走り続けてきた次の場所が、再びこの徳島ヴォルティスであることに喜びと誇りを感じております」と、クラブへの思いを語り、「もう1度、力強く、一緒に前に進みましょう」と、徳島のファン・サポーターにメッセージを送った。

岩尾が両クラブのサポーターに贈ったメッセージ全文

浦和が発表したコメントは以下のとおり。

「浦和を愛するみなさまへ。このたび、徳島ヴォルティスへ完全移籍することとなりました。このタイミングでの移籍に際して、僕の意思を尊重し、温かく送り出してくださったクラブには、心から感謝申し上げます。

振り返れば2年半、これまでに感じたことのないモノをこの目で見て、この心で感じ、身を持って突き進んできました。その過程で浦和レッズに関わる全ての人から与えてもらったモノ、その中で僕が得たたくさんのモノはこれからも僕の心に一生生き続けます。

また、いつも岩尾 憲のユニフォームを掲げてくださったみなさま、本当にありがとうございました。みなさまが僕の勇気でした。ここで全てを語り尽くすことはできませんが、僕が今日までやってきたことに後悔はありません。ここが僕の浦和レッズでの最大であり最終着地点だと思います。

僕をここまで連れてきてくれた日本一のファン・サポーターのみなさま、浦和レッズの優勝を願う各パートナーのみなさま、僕に託してくれた浦和レッズクラブスタッフのみなさま、至らぬところの多い岩尾 憲を後押ししてくださり本当にありがとうございました。浦和レッドダイヤモンズのこれからの発展を心から願っております。岩尾 憲」

徳島が発表したコメントは以下のとおり。

「徳島ヴォルティスに関わる全ての皆さま、お久しぶりです。岩尾憲です。

この移籍の実現の為に、多くの方々に御尽力いただいたことに心から感謝申し上げます。僕のプロサッカーキャリアにおいて、そのほとんどのシーズンを過ごした徳島ヴォルティスで、ファン・サポーターの皆さま、各スポンサーの皆さま、徳島ヴォルティス関係者の皆さまからいただいた恩は計り知れません。

僕のキャリアには、いつか必ず終わりがきます。その瞬間までに、今何がしたくて、今何をすべきで、いつの日か何を成したいのか。その連続の中で過ごし、今日まで意思決定をして参りました。その僕が、全力で走り続けてきた次の場所が、再びこの徳島ヴォルティスであることに喜びと誇りを感じております。

皆さまと共に歩む未来に、どんな結果が待っているかは誰にもわかりません。でも、徳島ヴォルティスに関わる皆さまなら、大義を成した時の味はよく知っているはずです。過去には戻れません。であるならば、もう1度、力強く、一緒に前に進みましょう。その先の素晴らしい景色を信じて。岩尾憲」(FOOTBALL ZONE編集部)

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