日本人母子切り付け事件で重体の中国人女性、日中両国で祈る声「どうか助かって」

中国江蘇省蘇州市で日本人母子が襲われた事件で重体となっている中国人女性について、日本のネットユーザーから無事を祈る声が相次いでいることが中国に伝えられ、反響を呼んでいる。

中国江蘇省蘇州市で日本人母子が襲われた事件で重体となっている中国人女性について、日本のネットユーザーから無事を祈る声が相次いでいることが中国に伝えられ、反響を呼んでいる。

同市で24日に発生した事件では、スクールバスを待っていた日本人の母親と子どもが刃物のような物で襲われて軽傷を負ったほか、バスに乗り込もうとした犯人の男を止めようとして切り付けられたバス案内係の中国人女性が重体となっている。

事件への衝撃が広がる中、在日中国人向けの華字メディアは日本のネットユーザーから中国人女性の無事を祈る声が相次いでいると報じ、実際にSNS上に寄せられた声として「どうか守ってくれた女性の命が助かりますように」「助けた中国人女性は素晴らしい」「案内係の女性がどうか回復されますように」「重体の中国人女性に感謝。どうか助かってくれ」「身を挺して守ってくれたんだね。どうか命が助かりますように」などを取り上げて紹介した。

同メディアは「大事な時、命に人種や国籍の差はない。暴力に立ち向かった勇者に感謝。(日本の)ネットユーザーが祈っているように、きっと、きっとよくなってほしい」と伝えた。

この記事は中国のSNS・微博(ウェイボー)でも転載されており、中国のネットユーザーからは「私もその(祈りの)集団に加わらせてほしい」「私も彼女の無事を祈っている」「善良で勇敢な人だ」「中国人にも良識のある人はいるということ」「世界共通の価値観は存在する」「今でもまだ身を挺して守った女性の名前が明らかになっていない。善人が無事であることを祈る」などの声が上がった。

また、スクールバスには大勢の子どもが乗っていたと見られることから、「彼女がいなかったらもっと恐ろしい結果になっていた。中国は国としても大きな問題を抱えることになっていただろう」「彼女は子どもを救っただけでなく、われわれをも救ってくれた」との声にも多くの共感が集まっている。(翻訳・編集/北田)

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