集合住宅の10階通路から自転車を投げ落とし、壊したとして、兵庫県警少年課と尼崎東署は27日までに、器物損壊容疑で尼崎市に住む16歳の高校2年の少年2人を逮捕、送検し、捜査を終えた。2人はいずれも容疑を認めており、「面白いんじゃないかと話が盛り上がった」などと説明しているという。
2人の逮捕容疑は5月26日午前4時50分ごろ、中学生の少年（13）と共謀し、同市内の10階建て市営住宅で、住人の女性（66）が敷地内に止めていた自転車1台を10階の通路から投げ、1階駐車場前の地面に衝突させて壊した疑い。自転車はかごや後輪などが曲がったが、けが人はなかった。
同署によると、部屋で大きな音を聞いた別の住人が外に出たところ、投げ落とされたとみられる自転車と少年らが立ち去るのを目撃。110番を受けて駆けつけた署員が敷地内にいた3人から任意で事情を聴く中で容疑が浮上したという。
自転車を投げたとみられる少年は容疑を認めたため、同日夜に逮捕。地上で合図を送っていたとみられる少年は当初、「その場にいただけ」と説明していたが、自転車を投げる様子を撮影した動画が少年のスマートフォンから見つかったことなどから6月18日に逮捕していた。
