『ザ・ウォッチャーズ』謎の何かに毎晩監視されている者たちに待つ壮絶な運命とは

いよいよ映画界は大作や話題作が続々公開されるサマー・シーズンに突入! お待ちかねの大ヒット・シリーズの最新作や、映画ファンなら絶対に見逃せない注目作までズラリとご紹介しましょう。これらの作品は役柄上のコンビやデュオ、または実の親子など、そのカップリングもチェックしたいものばかり!今回はナイト・シャマラン父娘が贈る新感覚ホラー『ザ・ウォッチャーズ』について。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

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ナイト・シャマラン父娘が贈る新感覚ホラー

「IT/イット」「死霊館」シリーズなど現代の大ヒット・ホラー作品を送りだすワーナー・ブラザース映画と、『オールド』などのM・ナイト・シャマラン(製作)がタッグを組んで、シャマランの娘イシャナ・ナイト・シャマランが監督デビューを果たす、衝撃の“覗き見”リアリティー・ホラー。

地図にない森の中に紛れ込んだミナは、見知らぬ3人とガラス張りの部屋に閉じこめられ、狂暴な何者かに毎晩監視される異常な事態に陥ってしまう。監視者とは何者なのか? なぜ人々を捕らえるのか? そしてここから脱出することはできるのか?

謎の森に迷い込むミナを演じるのは『イコライザー THE FINAL』(2023)のダコタ・ファニング。他に『キング・アーサー』(2004)のジョージナ・キャンベル、『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』(2017)のオルウェン・フェレ、新人オリヴァー・フィネガンらが出演。アイルランドのホラー作家A・M・シャインの原作をイシャナ自身が脚色している。

あらすじ

28歳の孤独なアーティスト、ミナ(ファニング)はアルバイト先から鳥かごに入ったインコを指定先に届けるように頼まれ、一人で車で出かける。だがアイルランド西部の広大な森でGPS機能などが使えなくなり、車を降りるミナ。そこは地図にない森で、ミナは助けを求めるが、乗ってきた車が忽然と消え、不安な音が忍び寄る。そこに「命が惜しければ走りなさい!ドアが閉まるまであと5秒」という女性の声が届く。

ミナが逃げ込んだ先はガラス張りの小屋。そこには声の主で年配のマデリン(フェレ)、若いキアラ(キャンベル)、唯一の男性ダニエル(フィネガン)の3人がいた。混乱するミナに3人は「彼らは待ってくれない」「彼らは毎晩来て、私たちをあちら側から観察する」と告げる。3人は毎晩訪れてくる見えない“何か”に行動を監視されているという。

そしてここで生き残るためには決して破ってはいけないルールがあった。果たして謎の監視者の正体は何なのか…?

禁断の森に閉じ込められた4人

ミナ(ダコタ・ファニング)

(画像右から2番目)

28歳のアーティスト。過去に家族にある悲劇が起き、心の傷になっている

キアラ(ジョージナ・キャンベル)

(画像右)

夫ジョンが森から脱出するため出かけたまま帰らないことを心配する若妻

マデリン(オルウェン・フェレ)

(画像左)

森に閉じ込められた者たちのリーダー的存在で、ある秘密を持つ…?

ダニエル(オリヴァー・フィネガン)

(画像左から2番目)

グループ最年少の19歳の少年。まだ未熟で衝動的な面があるが……。

最恐ポイントをチェック!

不気味な森に迷い込んだ者を監視する何かの正体は?

届け物をするだけのドライブが、途中の広大な森に迷い込み、脱出不可能になった上、そこでは不気味な何かが木陰から自分を監視していることに気づく主人公。その正体は?

ガラス張りの部屋が意味するものは?

主人公ミナが逃げ込んだ小屋は中から外が見えないガラス張りの部屋。そこでは中の様子を毎晩“監視者”がやってきてあちら側から一晩中眺めているという。一体何のために?

命を守るための禁断のルールとは?

この森で生き抜くためには絶対に破ってはいけないルールがある。それは「監視者に背を向けてはいけない」「決してドアを開けてはいけない」「常に光の中にいろ」これは何を意味するのか?

娘イシャナが監督デビュー! ナイト・シャマラン父娘が贈る新感覚ホラー

イシャナとM・ナイト・シャマラン親子Photo by Theo Wargo/Getty Images

『シックス・センス』(1999)『スプリット』(2017)などのホラー、サスペンス作品で知られるM・ナイト・シャマラン監督の次女であるイシャナ・ナイト・シャマランが本作『ザ・ウォッチャーズ』で長編映画監督デビュー。

24歳の彼女は、これまで父の監督作『オールド』(2021)や『ノック 終末の訪問者』(2023)で第二班監督を務め、TVシリーズ「サーヴァント ターナー家の子守」の数エピソードを監督したり、姉サレカ(シンガー、女優)のミュージックビデオの大半を演出している。

この『ザ・ウォッチャーズ』では父M・ナイト・シャマランが製作を担当し、娘の監督デビューを後押し。作品自体も父譲りの予想のつかない謎めいた展開が観客をハラハラさせる作品になっている。父は「イシャナは子供のころからとても感性が豊かだった」と証言し、ニューヨーク大学で芸術を学んだイシャナは「私にとってアートは生きるために不可欠なもの」と語っている。

ちなみにM・ナイト・シャマランはこの後、長女サレカが出演する最新監督作『Trap』の全米公開が8月9日に控えており、今夏はシャマラン・ファミリーにとって大忙しのシーズンになっている。

俳優たちに演出を つけるイシャナ監督

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『ザ・ウォッチャーズ』
公開中
アメリカ/2024/1時間42分/配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:イシャナ・ナイト・シャマラン
出演:ダコタ・ファニング、オルウェン・フェレ、ジョージナ・キャンベル、オリヴァー・フィネガン

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