慌ただしい日々、一息つける場所があったら嬉しいですよね。
千葉県内のくつろげる喫茶店をご紹介します。
富津 映画と音楽と。ネルドリップ珈琲が楽しめる「海猫珈琲店」
千葉県の内房 東京湾が望める丘にある「海猫珈琲店」。
青い看板が目印のこのお店は、店主ご夫婦で営んでいます。
海が見える席もあり、お店のカラーの青をたくさん感じられます。
レコードにCD、壁際の本棚、カウンターの棚にはDVD...ご夫妻の大好きな映画や音楽関連のものが、珈琲屋さんとは思えないくらい惜しげもなく飾られています。
楽しい本、気難しい本、風変わりな絵本。誰かの本棚を覗くのって楽しいですよね。
都内の映画館に勤務経験がある奥様は、映画愛に溢れています。映写機の存在感がすごい!裏側にはお手製のラックに映画パンフレットがぎっしり。
海猫珈琲店のメニューは、飲み物、食べ物全て手作り。
都内の喫茶店に長年勤務していた店主が淹れる珈琲は、全て手作業によるネルドリップで抽出。
「海」には、どこまでも広がる世界と慎ましい生活を、「猫」には気高さと愛嬌を。
この二つを合わせると「海猫」という海沿いに暮らす自由な鳥になります。
日常生活の羽休めに、そしてまた飛び立つ場所としてありたい、という想いが店名に込められています。
いすみ市 古民家カフェ 自家焙煎珈琲「杢珈琲 MOKU COFFEE」
いすみ市にあるJR太東駅から徒歩10分。商店街の入り口にある古い一軒家。
真新しい引き戸を開くと、Jazzが静かに流れる趣のあるレトロな店内。
本コーナーには、カフェやコーヒーの本の他に、安野光雅やトミー=アンゲラー「すてきな三にんぐみ」の絵本もありました。
「いらっしゃいませ」とサスペンダーにネクタイ(蝶ネクタイの日もあり!)、ボーラーハットの店主木村さんがお出迎え。
古材のぬくもりをそのままに、まるで大正・昭和初期にタイムスリップをしたかのような感覚になり、ゆっくりとした落ち着いた時間を楽しめます。
店主 木村さんは、銀座の老舗喫茶店での勤務経験があり、町の直売所やマーケット、イベントでのコーヒーや珈琲豆を販売を経て、昨年12月 いすみ市に実店舗をオープン。
古民家をリノベーションし、テーブルや机などの家具や照明も店内にとても馴染んでいます。
店内には自家焙煎した7種類の珈琲豆を常備しているので、きっとお好みのコーヒーに出合えるはず!
杢珈琲のお勧めは中煎りの杢ブレンド(450円)。
酸味と苦みは少なく、とても飲みやすいです。
コーヒーは一杯ずつネルドリップで淹れています。
昔ながらのナポリタンと絶品スイーツがおすすめ!「コイトコーヒー」@君津市
「コイトコーヒー」の店名の由来は、君津市中島の小糸地区にあるからとのこと。人気メニューのナポリタンがどうしても食べたくて足を運んできました。
2022年4月19日に放送されたテレビの収録では、「あるかも」メニューの「悩み相談??」の部分が注目されたそうです。
実は店主の大野睦さん(57)は真言宗智山派瑠璃山長福寺の住職なのです。
ちなみに「あるかも」メニューは、あるかも、しれないので是非相談して欲しいとのことで、まさに相談できる喫茶店なのです。
オリジナルブレンドのコーヒーをハンドドリップでいれるコーヒーはコクがあって飲みやすいと評判。
豆の焙煎にもこだわっていて、大野さんの理想の焙煎をしてくれる焙煎所に依頼して焙煎しているそうです。
食事、ドリンク、デザートのBセット(1,000円)を注文しました。ランチメニューというわけではなく、開店から閉店までこのメニューだそうです。
こだわりは、モチモチの太麺とトマトソース。ホッとして懐かしい気持ちにさせてくれるナポリタンです。
オムそばには卵を二つ使用。太麺にソースがよく絡み、卵の食感はふわふわ。同じ卵を使用したオムライスも人気だそうです。
デザートはその日によってメニューが変わるそうなので、店内のボードで確認。
私が訪問した時には、「昔ながらのカスタードプリン」、「焼き立てワッフル」があったので迷わず注文。どちらも絶品でした!
睦沢町「森喫茶」木のぬくもりを感じる空間で珈琲とケーキを。自家製パンも販売!
田園風景が広がる長生郡睦沢町。道の駅むつざわ「つどいの郷」の近く、川と田んぼに挟まれた場所にある「森喫茶」。
片流れ屋根に煙突がついた小さな喫茶店は、入口の藍染めの暖簾がオープンの目印です。
無垢の木を基調とした店内は、入ってすぐ右にはパンとスイーツが並んでいる棚。
大きなガラス窓から外の景色を楽しめるようになっており、店名の「森」の中にいるような、そんな心地よい空間になっています。
森喫茶で使用しているコーヒー豆は、カフェ・カルチャーの発信地 鎌倉のcafe vivement dimanche堀内さんが焙煎した豆を使用。
ブラジル サンタカタリーナ 480円
主人は、酸味があまりないブラジルを注文。
ブラジル・サンタカタリーナ農園の豆は中深煎りで、のど越しもよく、口に含んだ瞬間にチョコレートのような甘みが広がります。
常連になりた~い!南インドの紅茶専門店ヴァインエンドシュラブ@船橋市
モスグリーンの扉が印象的な本格紅茶のお店 Vine&Shrub(ヴァインエンドシュラブ)
紅茶のお店というと、ちょっと敷居の高い雰囲気なのかな~なんて思っていましたが、良い意味で全く違っていました。
みんなの笑顔あふれる‟たまり場”のよう!
伺ったのは平日の昼下がりでしたが、お客さんが入れ替わり立ち替わりといった様子で、まさに目が回るほどの忙しさでした。
そんな中、一人一人のお客さんに声をかけながらパワフルに切り盛りする姿は感動を覚えるほど。
紅茶の美味しさはもちろんなのですが、お二人の明るいお人柄に引き寄せられて皆さん集まって来られるのかなぁと感じました。
店主・榊原さんが「うちは喫茶店というより、街の公民館みたいなもんです」な~んておっしゃっていました。実際、いろいろなイベントや集まりに利用される方も多いようです。
2Fにもお部屋があり、ちょっとした集まりや、赤ちゃん連れのママたちもゆっくりとお茶を楽しむことができるようになっています。
浦安「喫茶さくら」昭和レトロの純喫茶でダブルクリームソーダを楽しむ!
東京メトロ東西線浦安駅。南口から続く路地を歩いていると、趣のある看板を発見!
創業40年を迎えた喫茶「さくら」。昔ながらの昭和レトロな純喫茶です。
お店に入ると、まず天井のゴージャスなシャンデリアが目に留まり、キッチン前にはカウンター。
クリーム色のソファボックスが並んでいます。
朗らかな笑顔の奥様に案内され、入口から続く赤いじゅうたんを進み、窓側の席へ。
BGMは昭和歌謡曲。まるで昭和にタイムスリップしたよう。
ブレンドを始めとしたコーヒー10種類をはじめ、ソフトドリンクが15種類以上。
サンドイッチやケーキなどの軽食や、オムライスやナポリタンなど食事メニューも充実しています。
昭和54年の創業以来、変わらない数々のメニューの中、特に今人気なのが、こちらの「ダブルクリームソーダ」です。
2つに分かれたグラスにメロンソーダとイチゴソーダが入って、上には高級バニラアイスと真っ赤なさくらんぼ。
プリン 500円 / 紅茶 480円 / セット 700円
独身の頃、都内の純喫茶巡りをしていた身としては、久しぶりの雰囲気のあるお店にテンションが上がりました。
とても素敵な「喫茶さくら」。
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