初任給で親に「プレゼント」を贈りたいのですが、実際“もらって困るもの”ってあるんでしょうか? 予算「1万円」で、1人暮らしなのであまり出せないです…

高校卒の初任給は約19万円

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、高校卒の初任給は19万円程度です。学歴別の初任給は以下の通りとなっています。

__・高校 19万1500円
・専門学校 22万3000円
・高専・短大 22万円
・大学 23万9700円
・大学院 27万4000円__

仮に月収19万円でひとり暮らしをしているとなると、自由になるお金はあまりなさそうです。

予算「1万円」のプレゼントとは?

では、親へのプレゼントの予算が1万円の場合、どのようなものを購入できるのでしょうか? 両親にプレゼントすることを想定して、1万円でどんなものが買えるか調べてみました。

<名入れ商品>
・茶碗などの食器
・ボトルワイン、日本酒、焼酎

<食品>
・銘柄牛、銘柄豚など高級肉
・カニ、うに、いくら、うなぎなど高級魚介
・茶漬け、総菜など食事になるもの

<記念品>
・プリザーブドフラワー
・置き時計

また、このほかに予算を抑えた場合のプレゼントの候補も紹介します。予算が1000~5000円しか出せない場合におすすめなのは次の2つです。

__・おつまみセット
・スイーツ__

いわゆる「消え物」で、食べたら残らないので記念品とはなりません。その代わり「趣味に合わない物を贈る」失敗は少ないです。

親の「もらって困る」ものとは?

初任給でプレゼントをする際、親に喜んでもらいたくてこっそり準備した結果、親に「もらっても困る」と思われてしまうこともあるようです。好みなどは人それぞれだと思いますが、例として、親の立場で「困る」と感じるプレゼントは、以下のようなものです。

__・糖分や塩分が多い食品
・既に足りている食器
・飲めない度数のお酒
・趣味に合わない衣類
・場所を取る飾り物__

例えば、親が健康診断で不調が見つかり食生活を見直しているような場合、どんなに本人の好みであっても、親の健康を考えるのであれば、スイーツや塩からいおつまみは好ましくないでしょう。

また、消え物でない記念品にも注意が必要です。一生に一度のことだから記憶に残るものを贈りたいという気持ちは分かりますが、本人不在での品物選びは難易度が高いです。

親をがっかりさせないための方法

初任給のプレゼントを成功させるためには、事前の下調べが重要です。親の趣味趣向を把握しておけば「好みじゃない」と言われてしまうことを防げます。子どもとしては頭を悩ませたつもりでも、サプライズしようと唐突に渡すと「なぜこんなものを? 」と困惑させてしまうかもしれません。

自信がなければ、サプライズよりも親に直接「何が欲しい? 」と聞いてしまうのが良いでしょう。意外に「物ではなくディナーや日帰り旅行などのほうが良い」と言われるかもしれませんよ。

また、冷蔵・冷凍品を贈る場合は、事前に到着日を知らせておきましょう。冷蔵庫がいっぱいで入らない、という失敗を防ぐためです。

物以上に重要なのは「言葉」です。そっけなく渡すよりも「今まで育ててくれてありがとう。少しだけれど、感謝の気持ちです」などと言い添えて渡せば、良い思い出として残りやすくなります。手紙を書くのも良いでしょう。

初任給のプレゼントで親への感謝を表そう

初任給で親にプレゼントするのは、今まで育ててもらった感謝を伝える効果的な方法です。お互いの心に残るイベントにするためには、事前にしっかりコミュニケーションを取ることがおすすめです。

ていねいに要望を聞き取り、言葉を添えることで、かけられる予算が少なくても感謝は伝わります。プレゼントを機にお互いの心の距離がいっそう縮まるとよいですね。

出典

厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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