5万円や10万円の電子マネー購入「普段見かけず、詐欺だと分かった」 特殊詐欺被害を防いだコンビニ店員に感謝状 島根県浜田市

感謝状を手にする(左から)村山富子さん、佐々木和子さん、湯浅綾さん=浜田市黒川町、浜田署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、浜田市内のセブン―イレブン2店舗の店員ら4人が26日、浜田署から感謝状を贈られた。

 浜田周布店の佐々木和子オーナー(47)、店員の村山富子さん(62)と木嶋千晶さん(40)の3人は、高齢女性が施設の入居費用として請求された5万円分の電子マネーカードを購入しようとしたことを不審に思い、被害を防いだ。佐々木オーナーは「金額が5万円のケースは普段見かけず、詐欺だと分かった」と振り返った。

 浜田相生町店の湯浅綾店長(38)は、パソコンのウイルス感染の修理代として10万円分の電子マネーを買おうとした高齢男性を説得。4度目の被害防止となった湯浅店長は「大切なお客様に納得してもらえてよかった」と喜んだ。

 同署の竹村史嗣署長は「詐欺を守るとりでとして今後も声かけをお願いしたい」と話した。

 同署管内では1~5月で、特殊詐欺の被害防止件数が7件(前年同期比6件増)と増加。同署は6月から、浜田市建設業・火薬類取扱者防犯協力会の出資で、詐欺や悪徳商法の被害を防止した店舗や金融機関などに、5千円のクオカードを贈る独自の謝礼制度を始めた。

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