スウェーデン中銀、金利据え置き 年内利下げ想定3回に増加

[ストックホルム 27日 ロイター] - スウェーデン中央銀行は27日、政策金利を3.75%に据え置き、インフレ見通しが変わらなければ年後半に2─3回利下げする可能性があると指摘した。

8年ぶりの利下げを決定した5月は、インフレ見通しの維持を条件に2回利下げする可能性があると表明していた。

据え置き決定は市場の予想通り。

中銀は声明で「インフレ動向が基本的に良好で経済活動はやや弱含み、通貨クローナは幾分上昇していることを踏まえ、政策金利の見通しを若干下方修正した」とし、「インフレ見通しが変わらなければ、政策金利は今年後半に2─3回引き下げられる可能性がある」と述べた。

22年後半に10%を超えた総合インフレ率は、中銀の目標2%近くに鈍化し、今年さらに鈍化が予想されている。

景気は依然弱く、住宅ローン返済に窮する世帯が多い。利下げは多くの家計にとって歓迎すべきニュースだ。

しかし中銀は慎重姿勢を崩していない。「海外のインフレ、地政学的不安、クローナ、スウェーデン経済の回復などに関連したリスクがあり、それによって政策金利は予想より高くなることも低くなることもある」と述べた。

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