by 樽井 秀人
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1178984057874842247/origin_1.png)
米国時間6月25日にリリースされたWindows 11向けの非セキュリティプレビュー更新プログラム「KB5039302」には、大きな問題があるようだ。適用すると一部デバイスが起動しなくなったり、システムが再起動を繰り返したりするという。正常な状態を回復するためにリカバリ操作が必要になる場合もある。
影響を受けるとされているプラットフォームは、以下の通り。今のところWindows 10やサーバーOSでは確認されていないようだ。
- Windows 11 バージョン 23H2
- Windows 11 バージョン 22H2
米Microsoftが6月26日(現地時間)に明らかにしたところによると、この問題は「Windows 365」クラウドPC、「Dev Box」、「Azure Virtual Desktop」といった仮想マシンツールやネストされた仮想化(nested virtualization)機能を利用しているデバイスに影響する可能性が高いとのこと。同社はより正確な原因を特定するため、調査を進めるとしている。
なお、一般的なホーム環境でこうした仮想化機能が使われることはあまりない。そのため、Homeエディションのユーザーが影響を受けることはないとほぼ思われる。
また、「KB5039302」は来月実施される「Windows Update」のテストと位置づけられており、適用は必須ではない 。「Windows Update」を手動でチェックしてインストールしない限り、勝手に適用されてしまうこともない。既知の不具合を解決したいというのでもなければ、当面は適用を見送ったほうがよいだろう。