ベントレー史上もっともパワフルな新型『コンチネンタルGTスピード』発表。海底トンネルでの世界最速記録

 ベントレーモーターズは6月26日、新型『Continental GT Speed(コンチネンタルGTスピード)』と同モデルのコンバーチブルタイプ『コンチネンタルGTC』を世界初公開した。第3世代のコンポーネントから68パーセント刷新された4代目コンチネンタルGTは、ベントレー史上もっともパワフルなロードカーとなっている。

 ベントレー伝統のW型12気筒エンジンに代わるパワートレインとして新たに設計された4.0リットルV型8気筒+ハイブリッドシステムの“ウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッド”を搭載する新型コンチネンタルGTスピードの最高出力782PS。最大トルクは1000Nmを発揮し、0-100km/hを3.2秒で駆け抜ける。最高速は335km/hだ。

 なお、新型コンチネンタルGTスピードはこのトップスピードを世界最深のトンネル内でマーク。非公式ながら“海底トンネルでの世界最速記録”を樹立している。

 最高190PSを発揮する電気モーターが組み合わせれた完全新設計のパワートレインは、電気だけで81kmの走行が可能となっており、航続距離は合計859kmと“スーパーカー”でありながら普段使いにも適している。

 新しいシャシーには新設計の2チャンバーエアスプリングに同じく新設計のデュアルバルブダンパーが組み合わされたほか、ベントレーダイナミックライド(48Vアクティブアンチロールコントロール)、eLSD、トルクベクタリングが搭載された。これらはコンチネンタルGT史上初となる49:51というリヤ寄りの重量配分との相乗効果により驚異的なボディコントロールとシリーズ最高の乗り心地を実現しているという。

 エクステリアは、『バカラル』と『バトゥール』のコーチビルドを通して確立された新しいデザインDNAをベースに、過去20年で最大の変貌を遂げた。ヘッドライトはその最たるものであり、ベントレーの主力モデルに“シングルヘッドライト”が採用されるのは1950年代以来となる。

 エクステリアと同様にインテリアも徹底的な見直しが行われ、デザイン、素材、品質、クラフツマンシップはベントレーの名に恥じない仕上がりに。加えて、ウェルネスを重視したシートテクノロジー、新設計のエアーイオナイザー、3Dテクスチャーのレザー、新デザインのモダンなキルティング、新しいテクニカル仕上げのダーククロームなどが新たに導入された。

 シリーズ史上初めてコンバーチブルタイプの『コンチネンタルGTC』が同時に発表された新型『ベントレー・コンチネンタルGTスピード』はイギリス、クルーのドリームファクトリで一台一台、手作業で製造される。この第4世代モデルは2024年第3四半期に生産と最初のデリバリーが開始される予定だ。

2024年6月26日に世界初公開されたベントレー・コンチネンタルGTスピード
コンバーチブルタイプの『ベントレー・コンチネンタルGTC』も同時に発表された
4代目ベントレー・コンチネンタルGTスピードのインテリア(インパネ周り)
4代目ベントレー・コンチネンタルGTスピードのインテリア(シート)
ベントレーの主力モデルに“シングルヘッドライト”が採用されるのは、1950年代以来初めて
ベントレー・コンチネンタルGTCの走行イメージ

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