【甲斐駒、仙丈ヶ岳、分杭峠を目指す方は要チェック】南アルプス林道バス「発着場所がリニューアル」変更点を確認してから出かけよう

北沢峠への乗車券売り場は仙流荘内に。発着場所も仙流荘前に移動する(写真提供:南アルプス林道バス)

南アルプス北部の百名山、甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳への玄関口として、毎年多くの登山者で賑わう北沢峠。マイカーやタクシーでの入山はできないため、バスでのアクセスが必須となるが、この峠へと向かうバスの発着場所として知られる仙流荘バス停が、今シーズンから「戸台パーク」と名称を変更した。

プレオープンに伴い、近年パワースポットとして注目を集める分杭峠へ向かう新路線「分杭気の里ライン」の運行も4月からスタートしている。

■「南アルプス山岳高原観光拠点」としてリニューアル

バス停は仙流荘前へ。日帰り入浴を受け付けている(火曜定休)ので下山後にありがたい存在

今回のリニューアルは、国土交通省によって仙流荘南側を流れる黒川の整備が行われており、仙流荘周辺にスペースが確保できる見通しとなったことが発端となった。現在は、市道の付け替えや仙流荘周辺の整備工事を行い、「南アルプス山岳高原観光拠点」として整備が進められている。より登山者に便利な施設になることが期待される。

■分杭峠へのバス停が戸台パークに移動

分杭峠に向かうバス「分杭気の里ライン」は、昨年までは伊那市観光協会が粟沢駐車場からのシャトルバスを運行していたが、今年度からは栗沢駐車場は閉鎖。戸台パークを拠点として分杭峠に向かうバスの定期路線バス運行を、伊那市営南アルプス林道バスが手がける。

また、北沢峠線も「南アルプスクイーンライン」に名称を変更。運行本数は昨年と変わらないが、運行期間は少しだけ早まり、6月8日〜11月15日まで戸台口~北沢峠間の往復運行を行なっている。

各線の運行時間や戸台パークまでの公共交通機関でのアクセスについては、昨年までとの変更はなし。仙流荘周辺の外構工事等が完了していない(R6年度末完成予定)ため、周辺工事の状況によってはバス乗り場などが移動する可能性はあるそう。お出かけ前には、南アルプス林道バスのHPにて、最新情報を確認しよう。

ちなみに、災害復旧作業のため運休が続く北沢峠~広河原は、残念ながら現時点では運行再開の目処が立っていないそう。

■取材協力

南アルプス林道バス

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