ガルシア=マルケス『百年の孤独』文庫版品切れ続出 刊行即重版決定

コロンビアの小説家であるガブリエル・ガルシア=マルケスさんの代表作『百年の孤独』の文庫版が6月26日に刊行された。

ラテンアメリカ文学の傑作と評される本作だが、長らくハードカバーしか存在せず、文庫化の発表は大きな話題に。発売前重版の決定や、ネット書店も売り切れるなど、異様な盛り上がりを見せている。

発売日の6月26日には、全国の書店で和書総合ランキング1位を獲得。品切れとなる店舗が続出している。刊行日の翌日である6月27日(木)、想定外となった需要を鑑みて、大部数の重版が決定した。

初回出荷限定仕様の金スピン(紐栞)も継続

当初は初回出荷分のみ金色の栞(しおり)になるという仕様が告知されていたが、新潮社の想定を上回る売れ行きであるため、3刷でも特別仕様が継続することが明かされた(※新潮文庫の紐栞は通常こげ茶色)。

難解で長大な『百年の孤独』のガイドキットも無料配信

また現在、小説家の池澤夏樹さんが監修した「『百年の孤独』読み解き支援キット」が無料配信されている(外部リンク)。

キットの内容は「ブエンディア一族家系図」と作品要約「百年の歴史実話・抄」(PDF/HTMLで閲覧可能)。

長大な小説かつ、何世代にも渡る複雑な名前の登場人物たちの膨大さも凄まじい作品であるため、はじめて『百年の孤独』を読む人や、読書にあまり慣れていない人は、ガイドとして利用するのも良いかもしれない。

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